これまで、MSDNオンラインで公開している学習用のリソースについて、いろいろと紹介してきた。まだ取り上げたいものはいろいろあるのだが、ちょうど先日、横浜で「Tech・Ed」が開催されたところなので、今週はそれに関連する話題を取り上げよう。
Tech・Edとは?
Tech・Edとは、マイクロソフトが毎年開催している、開発者や技術者向けの有料イベントだ。キーノート スピーチや各種のテクニカル セッション、ハンズオン ラボといったイベントを通じて、最新の技術情報に触れたり、学習したりといった機会を提供している。
日本では毎年夏に、横浜で開催するのが通例になっている。以下に、先に開催された「Microsoft Tech・Ed Japan 2010」のWebサイトを示す。
Microsoft Tech・Ed Japan 2010
http://www.microsoft.com/japan/teched/2010/default.aspx
2010年のTecch Edでは、Windows Azure関連で開催したテクニカルセッションの分野として、以下のものがあった。これだけで合計70セッションになる。
- Track 1. クラウド プラットフォーム & サービス (18セッション)
- Track 2. 仮想化 (7セッション)
- Track 3. サーバー プラットフォーム (7セッション)
- Track 4. データ管理 & データ アクセス (7セッション)
- Track 5. プロダクティビティ プラットフォーム (11セッション)
- Track 6. 開発ツール & フレームワーク (15セッション)
- Track 7. クライアント プラットフォーム (5セッション)
さらにハンズオンラボが20件、シアターセッションが13件などといった具合に、実に盛りだくさんなプログラムが組まれている。
なお、Tech・Edは日本独自のイベントというわけではなく、全世界的に展開しているものだ。英語サイトになるが、「Tech・Ed Online」というWebサイトがある。日本以外の国で開催しているものも含めたTech・Edの全貌を把握するには、そのTech・Ed Onlineをポータルにすると便利だろう。
Tech・Ed Online
http://www.microsoft.com/techedonline/
また、Tech・Edを通じて提供する学習の機会をサポートするため、学習用リソースについての情報をまとめたWebページも作られている。
エンジニアがおさえておきたいラーニング リソース Tech・Ed Japan 2010
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/ff754294.aspx
なお、「Tech・Edに参加することには、どういうメリットがあるの?」という疑問がある場合には、以下の文書をダウンロードして御覧いただくのが早道だろう。
Why Tech・Ed ? (XPS版)
http://download.microsoft.com/download/0/1/7/017922F0-93D6-4702-B7C1-27AD9A968437/TE10_WhyTechEd.xpsWhy Tech・Ed ? (PDF版)
http://download.microsoft.com/download/0/1/7/017922F0-93D6-4702-B7C1-27AD9A968437/TE10_WhyTechEd.pdf
Tech・Edの人気セッションをWebcastで
Tech・Edの売りは、前述したように、テクニカル セッションやハンズオン ラボの開催にある。いずれも、実際にマイクロソフトなどの技術者が出てきてデモンストレーションしたり、実際に使いながら学習したりといったことができるのがメリットだ。何でもそうだが、単に話を聞くだけでなく、実際に触って動かしてみる方が学習効果が高い。
しかしそれは、イベントに参加できなければ学習の機会を得られないということでもある。また、後からセッションの内容を再度、見直したいということもあるだろう。そこのところをフォローするため、というべきだろうか。Tech・Edを開催した後で、セッションについての資料をダウンロードしたり、人気があったセッションの模様を撮影した動画を公開したり、といった施策が用意されている。
ただし、もともとTech・Edが有料イベントということもあり、すべてのセッションや資料にアクセスできるのは、Tech・Edに有料で参加した方に限られる。それ以外については、人気セッションのみの限定公開ということになるが、限定とはいえ、利用できる情報があるのはありがたいことだ。
このほか、Tech・Edで開催したセッションで用いられた資料やデモ関連のデータについても、Webサイトからダウンロードできる。イベントが終わった後でセッションの内容を復習したい、などといった場面で役立ちそうだ。
これらの情報には、以下のWebサイトを通じてアクセスできる。
セッション資料ダウンロード
http://www.microsoft.com/japan/teched/2010/session/download.aspx
セッション資料のダウンロードを行うには、Windows Live IDの取得とサインイン、それとMSBC(Microsoft Business Connection)への会員登録が必要になる。なお、記事の分量の関係もあり、MSBCについては今回は割愛して、次回に詳しく取り上げることにしよう。