MSDNダウンロードセンターについては、本連載の第10回などで取り上げたことがあるが、しばらくぶりにアクセスしてみたら、いろいろと状況が変わっているように見受けられたので、改めて取り上げてみることにした。
同じコーナーのことを何回も取り上げるのはどうかと思うが、リニューアルしているのであれば、そのことをお伝えするのも本コラムの任務(?)であろう。
2011年10月現在のMSDNダウンロードセンター
というわけで、2011年10月時点でのMSDNダウンロードセンターは、以下のような画面デザインになっている。
MSDNダウンロードセンター
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/aa570309.aspx
ポイントは、「Visual Studio開発」「クライアント開発」「サーバー、Web、クラウド開発」「Windows Phone、ゲーム開発」「ベータ版およびテクニカル プレビュー版」とカテゴライズして、最新のソフトウェアに直接リンクを設定してある点にありそうだ。
もちろん、関連するすべてのソフトウェアを一望したいこともあるだろう。しかし、わざわざ古いバージョンを必要とすることは決して多くない。最新のソフトウェア、最も需要が多そうなソフトウェアのダウンロードを行うためのWebページにストレートにリンクされている方が、何かと便利である。
もちろん、それ以外のものについては「その他の○○ダウンロード」をクリックすることで対処できる。
開発者向けのダウンロードページいろいろ
せっかくだから、Windows関連のソフトウェア開発者を対象としている各種ダウンロードのうち、目についたものをピックアップしておこう。
まず、評価版、SDK、SP(Service Pack)などを配布している、Windows 7開発者向けのダウンロードページがある。Windows 7は現行製品だから、何か新手が加わることがあるかも知れない。開発者なら要チェックである。
Windows 7開発者向けダウンロード
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windows/aa904949
そしてもちろん、Visual Studioも忘れてはならない。近着のネタとしては、Visual Studio 2010 Tools for Office Runtimeがある。これは、Microsoft Visual Studio 2010で開発したMicrosoft Officeベースのソリューションを実行する際に必要となるコンポーネントだ。エラーメッセージなどを日本語で表示するためには、さらに日本語Language Packも必要になる。
Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime
http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/details.aspx?FamilyID=06c32242-2289-4471-93aa-ce96aa5cbc36Microsoft Visual Studio Tools for the Microsoft Office System (Version 4.0 Runtime) 日本語 Language Pack
http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/details.aspx?FamilyID=9daf1ab1-f4ab-4663-a069-228504f0fc0a
無償配布しているExpress Edition(Microsoft Visual Studio Express)は以前からおなじみだが、Windows Phone向けのバージョンが公開されていたので、SDKなどと併せて紹介しておきたい。一部、関連情報の中で英語版しかないものもあるが、何もないよりはマシである。
Microsoft Visual Studio Express
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/express/Visual Studio 2010 Express for Windows Phone | Microsoft Visual Studio
http://www.microsoft.com/visualstudio/en-us/products/2010-editions/windows-phone-developer-toolsWindows Phone SDK 7.1
http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/details.aspx?familyid=0a373422-6680-46a7-89e1-e9a468a14259Windows Phone SDKの詳細 (英語)
http://create.msdn.com/en-US/education/basics/tools_unlockMicrosoft Advertising SDK for Windows Phone (英語)
http://create.msdn.com/en-US/education/basics/ads
ちなみに、マイクロソフトではWindows Phone用のアプリケーションに広告を組み合わせる仕組みを用意しているようで、こんなPDF文書が公開されていた。生憎と英語だが、海外までWindows Phoneアプリケーションを展開して広告で稼ぐ際には役に立つかもしれない。
ad monetizaiton best practices (英語)
http://advertising.microsoft.com/wwdocs/user/en-us/forpublishers/Ad-in-Apps-Monetization%20Best%20Practices_3-1-2011.pdf
評価版はMSDN Evaluation Centerである
各種のソフトウェアを配布しているのは、MSDNダウンロードだけではない。例えば、評価版ソフトウェアの配布を行っている「MSDN Evaluation Center」がある。
ここでは、「はじめに - ダウンロードする製品を選択する」以下で製品分野、さらに製品名をクリックして選択すると、該当する製品の評価版を配布しているWebページに飛ばされるようになっている。こちらは、第10回で取り上げたときと同じデザインで継続している。
MSDN Evaluation Center
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/default.aspx
目についた新手の評価版としては、こんなものがあった。興味が、あるいは必要性があったら、試してみていただきたい。
SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 (英語)
http://www.microsoft.com/sqlserver/en/us/future-editions.aspxSQL Server 開発者ツール コードネーム "Juneau" (英語)
http://msdn.microsoft.com//en-us/data/toolsSilverlight 5 ベータ版
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/silverlight/bb187452Silverlight 5 SDK RC版
http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/details.aspx?FamilyID=813728d6-61e2-4907-8f8e-f7996e8e217a