筆者はいつもノートPCを持ち歩いているため、携帯電話は「音声通話専用」であり、スマートフォンの流行とはまったく無縁である。が、それはとりあえずスルーして、今回はWindows Phoneのデベロッパーセンターを紹介しよう。言うまでもなく、Windows Phoneで動作するアプリケーションの開発者をサポートするためのコンテンツだ。

見た目は異なるが、技術情報を提供するという基本は同じ

例の「ステップ・バイ・ステップ」方式で順次リニューアルしつつある他のデベロッパーセンターと比べると、Windows Phoneのデベロッパーセンターは画面構成がかなり違って見える。「ひょっとすると、Windows Phoneが動作するスマートフォンからブラウズするときのことを考えて最適化したのだろうか」なんてことを考えたが、これはさすがに考えすぎかもしれない。

Windows Phone開発者向け技術情報
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsphone/

Windows Phone開発者向け技術情報は、もちろん最新のWindows Phone 7に対応している

閑話休題。見た目の違いはどうあれ、ソフトウェア開発者のためにプラットフォームや技術情報、開発ツールに関する情報を提供するというデベロッパーセンターの基本は同じである。特に、初めてWindows Phone用のアプリケーションを開発するのであれば、対象となるWindows Phoneそのものも知らなければならないだろう。そこで抜かりなく、製品情報へのリンクも張ってある。

Windows Phone
http://www.microsoft.com/windowsmobile/ja-jp/default.mspx

上のリンクは製品情報を取り上げた一般的なWebコンテンツだが、それとは別に、PowerPointプレゼンテーションの形でWindows Phone 7の概要について解説した資料もある。このプレゼンテーションはPPTX、つまりOffice 2007以降の新形式になっているので、Office 2003以前のバージョンを使用しているのであれば、互換機能パックかビューアを別途ダウンロードしてセットアップしておく必要がある点に注意したい。

Windows Phone 7の概要と特徴(PPTX、15.2 MB)
http://download.microsoft.com/download/B/6/7/B67EF521-E908-4C52-B911-EFC981940B50/WindowsPhone7_Overvie_and_Feature.pptx

Word/Excel/PowerPoint用Microsoft Office互換機能パック
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=941b3470-3ae9-4aee-8f43-c6bb74cd1466&displayLang=ja

PowerPoint Viewer 2007
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=048DC840-14E1-467D-8DCA-19D2A8FD7485&displaylang=ja

Windows Phone 7についてひととおり調べたところで、開発の話である。無論、初めて開発に取り組む人のことを考慮して、易しいところからスタートして、順を追ってステップアップできるようになっている。まずは、「どうやって開発を進めるのか」を把握した上で、具体的なコーディングに移っていくことになるだろう。なんと動画による解説まで用意されている。

アプリケーション プラットフォーム概要
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsphone/gg418364

モバイル開発を始める
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ff380145

Windows Phone 7開発の流れ(PPTX、11.6 MB)
http://download.microsoft.com/download/B/6/7/B67EF521-E908-4C52-B911-EFC981940B50/WindowsPhone7_Development_Flow.pptx

Windows Phone 7アプリケーション開発 実践編 : トレーニング キット
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsphone/gg749854

Windows Phone 7開発者向けのトレーニングキット。目的別に用意されたXPS型式のドキュメントを入手できる

ビデオで見るWindows Phone開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd297558#wp

さらに、開発者向けのビデオもいろいろと用意されているので活用したい

開発を進めるにあたっては開発環境が必要なので、それはダウンロードした上でセットアップすることになる。英語版のコンテンツで「Windows Phone Developer Tools RTW」というタイトルがついているが、「RTW」はおそらく「Release to Web」の略だろうから、この3文字は気にしなくても大丈夫だ。

Windows Phone Developer Tools RTW
http://www.microsoft.com/downloads/en/details.aspx?FamilyID=04704acf-a63a-4f97-952c-8b51b34b00ce&displaylang=ja

開発に必要な技術情報を調べる

実際に開発に取り組んで「こういうものを作りたい」というゴールが見えてくると、必要とする情報もわかってくる。そうなるとリファレンス的な情報にアクセスする頻度が高まるため、例のMSDNライブラリの出番が増えてくるはずだ。もちろん、ちゃんとWindows Phoneに対応したライブラリがある。

また、どのようなテクノロジーを用いて開発を進めればよいかを判断するという課題も出てくることだろう。Windows Phoneの開発ではSilverlightとXNAを利用できるため、この両者に関する情報もリンク先に加わっている。ただし本稿執筆の時点では、Windows PhoneデベロッパーセンターからリンクされているXNA関連の情報は英語のままだった。

MSDNライブラリ Windows Phone開発
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ff402535(VS.92).aspx

MSDNライブラリ Silverlight
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc838158(VS.95).aspx

MSDNライブラリ XNA Game Studio 4.0 (英語)
http://msdn.microsoft.com/library/bb200104

サンプルもいろいろ

そして、困った時はサンプルコードである。一般的なサンプルコード集だけでなく、以前に取り上げた「10行でズバリ!」シリーズにもWindows Phoneに対応したものが加わっている。

さらにMSDNマガジンでもWindows Phoneについて取り上げた記事があるので、ここ数ヵ月の分からいくつか選んで紹介しよう。最後のリンクは、Windows Phone 7アプリケーションの認定を受ける際の注意点についてまとめたものだ。

逆引きサンプルコード
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ff363212#WinPh

サンプルコード集C# - 10行でズバリ!!
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsphone/gg490409

コードサンプル(英語)
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ff431744(VS.92)

Windows Phoneナビゲーション: 基礎
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/magazine/gg650662.aspx

Windows Phone 7で録音する
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/magazine/gg598930.aspx

Windows Phone 7向け数独ゲーム
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/magazine/gg490347.aspx

Windows AzureとWindows Phone 7を使用してデータ駆動型アプリケーションを構築する
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/magazine/gg490344.aspx

Windows Phone 7 App-roval(英語)
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/magazine/gg490355(en-us).aspx