すでに「MSDN Flash Newsletter」を御覧になった方は御存知の通り、MSDNオンラインの人気コンテンツ「Code Recipe」がリニューアルした。
「Code Recipe」自体は、本連載の第2回でも取り上げている。しかし、リニューアルして機能を高めたとあっては、放っておくことはできない。そこで今回は予定を急遽組み替えて、新装なった「Code Recipe」のポイントを見てみることにしよう。
新装開店のポイントは検索機能にあり
「Code Recipe」はリニューアルに際して移転しており、URLが変わっている。新しいURLは以下の通りだ。
MSDN コード サンプル ギャラリー
http://code.msdn.microsoft.com/
サブディレクトリではなく、独立したドメイン名を与えられたのだから、それだけ重要視されているということなのだろう。
そして、リニューアルして新装開店となった「Code Recipe」の最大のポイントは、検索性の向上にありそうだ。そこで、トップページの新旧比較を行ってみよう。
新デザインのポイントは、大量に存在するサンプルコードを対象として、多様な検索手段を用意した点にある。まず、ページ上部に検索ボックスがあり、任意指定のキーワードで検索できるが、それ以外にも以下の方法がある。
- プラットフォーム別の検索
- Visual Studioのバージョンによる検索
- プログラミング言語による検索
- キーテクノロジー別の検索
- 主要トピックごとの検索
これらは画面左側に縦に並べられている。しかも面白いのは、段階的な絞り込み検索を行える点。たとえば、まず「プログラミング言語」以下の「VB.NET」をクリックすると、VB.NETに対応するサンプルコードだけを結果として提示する。そこからさらに、「プラットフォーム」以下の「Web」をクリックすると、「VB.NET」と「Web」のAND検索になるわけだ。
また、画面中央に現れる検索結果一覧では、並び順を変更できる。指定できる選択肢は「人気」「リリース日」「ダウンロード」「評価」「タイトル」「投稿者」のいずれかだ。
自分が使用している言語や開発環境、対象とする動作環境、使用するテクノロジー、といったあたりで絞り込みをかけた上でキーワード検索すると、効率よくサンプルを探せるのではないだろうか。いきなり、すべてのサンプルに対してキーワード検索をかけるのは大変だ。
上の例では取り上げなかったが、テクノロジー別の検索は有用性が高いはずだ。たとえば、「Silverlightのサンプルコードが欲しい」「Windows Azureのサンプルコードが欲しい」といった場面は少なくないだろうから。
なお、「結果の絞込み」の横と、画面中央の検索結果一覧上部にある「消去」をクリックすると、絞り込み検索を一気にすべて解除して初期化できる。
自分で作ったサンプルを投稿して人気者になろう
面白いのは、単に既存のサンプルを見るだけでなく、自分でサンプルをアップロードできるところだ。ただし、投稿に際してはWindows Live IDでサインインする必要がある。
しかも、単にアップロードできるだけでなく、他のユーザーによる「こんなサンプルが欲しい」というリクエストを見られるようになっている。それを見て「そういうサンプルなら、いっちょ自分が作ってやろうじゃないか」ということができるわけだ。
コード サンプル リクエストの閲覧
http://code.msdn.microsoft.com/site/requests
ちなみにこちらも、プラットフォーム、あるいはプログラミング言語を使った絞り込みやキーワード検索が可能になっている。なるほど確かに、自分がVB.NETの開発者なのに「C#のサンプルコードが欲しい」といわれても困ってしまう。
つまり、「フォーラム」という体裁ではないものの、この仕組みを使ってサンプルコードを欲しい人とサンプルコードを書く人が間接的にコミュニケーションをとれる、一種の互助会的な状況ができている。これが順調に回っていけば、新手の開発者コミュニティになるかも知れない。
その下にある「フィードバックをお送りください」をクリックすると、既定の電子メールソフトに設定されているソフトウェアが起動して、マイクロソフトの担当者にメールを送ることができる。