データアクセスデベロッパーセンターに続いて、SQL Serverのデベロッパーセンター(SQL Server 開発者向け技術情報)も、ステップ・バイ・ステップ方式にリニューアルした。ちょうど前回の記事と話がつながるので、今回はこの、「SQL Server開発者向け技術情報」について取り上げよう。
SQL Server開発者向け技術情報
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/sqlserver
SQL Serverそのものに関する学習も必要
すでにデータベースが存在していて、それに接続するアプリケーションを開発するのであれば、データベースのことまで開発者が気をもむ必然性は少ないかも知れない。といっても実際には、本番用のシステムと開発用のシステムを一緒にするわけにはいかないから、開発者が開発用のデータベースを用意しなければならない場面は少なくなさそうだが。
モノがAccessデータベースぐらいなら、Microsoft Office ProfessionalをセットアップしてAccessを実行すれば、テスト用のデータベースをでっち上げる(?)ことはできる。ところが、相手がSQL Serverになると、そんなに簡単な話ではなさそうだ。だからというわけでもなかろうが、「SQL Server開発者向け技術情報」ではSQL Serverそのものの解説も充実させている。
画面左側には「(1)SQL Serverについて」「(2)SQL Serverを入手する」「(3)SQL Serverをインストールして学習する」といった分類があり、その下に以下の記事がリンクされている。
(1)SQL Serverについて
SQL Serverとは?
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms166352.aspxSQL Server 2008の新機能
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/bb500435.aspx(2)SQL Serverを入手する
SQL Server 2008
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/sqlserver/bb895906SQL Server Express Edition (無償)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=58ce885d-508b-45c8-9fd3-118edd8e6fff&DisplayLang=jaSQL Server Compact Edition
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms173037.aspx(3)SQL Serverをインストールして学習する
SQL Server 2008のインストール
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/bb500395.aspx開発者のためのSQL Server入門
http://www.microsoft.com/japan/sqlserver/2008/bible/bestpractice.mspx#tub42SQL Server 2008自習書シリーズ
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/sqlserver/cc720685.aspxSQL Server 2008バーチャル ラボ
http://technet.microsoft.com/ja-jp/virtuallabs/cc879114.aspx
このうち「SQL Server Express Edition」については、先週の本連載でも少し触れた。本番用のRDBMSとして運用するには物足りないスペックだが、開発・テスト用の環境を整えるには好適だ。
SQL Server 2005 Express Edition
http://www.microsoft.com/japan/sqlserver/2005/editions/express/default.mspx
機能的には必要最低限であり、スペックもシステム要件も低い水準に抑えられている。具体的にいうと、CPUは1個まで、RAMは1GBまで、データベースのサイズは4GBまでといった具合だ。だから、本番用の高負荷用途には向かないが、データベースアクセスを必要とするアプリケーションの開発・テストには使える。また、SQL Serverとはなんぞや、を知るための教材にもなるだろう。
後から、SQL Server 2005 Express Editionを上位エディションにアップグレードすることもできるので、もしもこれを使ってデータを蓄積してしまったとしても、無駄にはならない。データベース管理についても、SQL Server Management Studio Expressの利用が可能になっている。
といっても、かりにも本格的なRDBMSだから、単にセットアップしてアイコンをダブルクリックすればよいというものでもない。そこで、セットアップ、入門、自習書、そしてバーチャルラボといったものの重要性が高まる理屈だ。それ故に、こういったコンテンツへのリンクをまとめてあるわけだ。
このほか、画面右側の「関連サイト」以下にも、関わりがある製品情報などへのリンクがまとめられている。
SQL Server 2008(SQL Serverデベロッパーセンターの下位コンテンツ)
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/sqlserver/bb671064.aspxTechCenter(SQL Server TechCenter)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/sqlserver/default.aspxSQL Server製品サイト(Microsoft SQL Server 2008製品情報)
http://www.microsoft.com/japan/sqlserver/2008/r2/default.mspx
そのほか、「おすすめダウンロード」「関連ダウンロード」「サポート技術情報」あたりはお約束だろう。画面中央の「ハイライト」も含めて、いずれもRSSフィードの配信があるので、最新情報の把握は容易だ。
データアクセスに関するリソースいろいろ
ちょうどこの記事を執筆しているときの最新情報として、「データ アクセス自習書」がライブされたので紹介しよう。Visual Studio 2010と.NET Framework 4に対応した最新版で、データベースアクセスに関わるテクノロジー発達の経緯、SQL Serverに関連するデータベースアクセスの総論、具体的なアクセス手法の三分野に分けて、XPS型式、あるいはPDF型式の文書をダウンロードして読めるようになっている。
また、前回の話ともかぶるが、「SQL Server開発者向け技術情報」の画面右側には「データアクセス」というカテゴリがあり、その下に以下のリンクがまとめられている。データベースアクセスに関連する技術情報ということで、必要なら目を通しておきたい。特にWebアプリケーションを扱う場合には、PHPからSQL Serverを利用するための「SQL Server Driver for PHP」、あるいはJavaからSQL Serverを利用するための「SQL Server JDBC Driver」の出番がありそうだ。
LINQ to SQL
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/data/cc298428.aspxSQL Server Driver for PHP
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/data/cc299381SQL Server Native Client
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/data/aa937733SQL Server JDBC Driver
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/data/aa937724