本連載では日本ヒューレット・パッカード(HPE)のさまざまな社員の「こぼれ話」を綴ります。→過去の「マシンルームとブランケット」の回はこちらを参照。
Interop 2023 “To the next 30 years”
インターネット技術の発展とともに開催を重ねてきた「Interop Tokyo」は、今年で30回目の開催を迎えました。Interop Tokyo 2023は幕張メッセで開催され、11万人を超える来場者でにぎわいました。
会場の入り口に展示されていた過去のテーマを振り返るパネルからも、これまでの発展の歴史を知ることができます。そしてInterop Tokyo 2023のスローガンは” To the next 30 years” でした。この先30年のインターネット市場について参加者の皆さんで考える機会になったのではないでしょうか。
私はInterop Tokyo 2023(会期6/14-6/16)に3日間参加し、主に「ShowNet」のコントリビュータとして活動しました。HPEはShowNetエリアのすぐ横にブースを設置し、製品展示やデモ、シアターセッションを行いました。
ブースには収まりきらないほどの来場者にお集まりいただき、HPEの幅広いedge-to -cloudソリューションを知っていただくことができました。
Microsoftのブースでは「Azure Stack HCI」をテーマにしたエリアに、各ベンダーが集まり製品展示をしました。
その中でHPEはShowNetにもコントリビュートしているベンダーとして、「HPE ProLiant DL360 Gen11」を展示しました。最新世代のHPE ProLiantサーバーをチェックするユーザーの方々や、実機の中身を初めて見るという学生さんなどから好評をいただきました。
ShowNet 2023 “Refine the Technologies”
Interop Tokyoは1994年の開催当初から、ShowNetという会場内にネットワークをゼロから構築する大規模プロジェクトを実施しています。HPEは数年前からコントリビュータとしてネットワークの基盤を支えるラックマウントサーバーを提供しています。
コロナ禍を経て、これまでの「前提」を超えるテクノロジーへのチャレンジに成功したShowNet 2022。そこで得た知見をさらに磨き上げ、より高度で効率的なネットワークの実証がShowNet 2023では見どころとなりました。
HPEはDC・クラウド分科会に参加し、#D-3ラックでHPE ProLiantサーバー×2台とネットワークスイッチ「HPE FlexFabric 5710」×2台を稼働させました。
「HPE ProLiant DL385 Gen11」×2台にAzure Stak HCIを構築し、2ノード構成のクラスターをメインに動かしました。クラスター上には、他社がコントリビュートしているソフトウェアや、コンテナソリューションAzure Kubernetes Services on Azure Stack HCIを展開。ShowNetのネットワークサービスの基盤として役目を果たしました。
インターネットを経由したAzure Arcからの監視や、自社のサーバー管理ツール「HPE GreenLake for Compute Ops Management」 を利用して、ハイブリッドクラウドを取り入れたネットワークを実現しました。
ShowNetはInterop Tokyo会期前の約2週間をかけて構築が行われます。そして、HPE ProLiant DL385 Gen11は会期直前にAzure Stack HCIの認定が正式に完了するというハプニングもありました。
会期に向けて試行錯誤できるのは、他にはない相互接続実証の場ShowNetならではの醍醐味と言えます。
Interop Tokyo 2023最終日の基調講演にて、落合陽一さんは「30年後もまたここで会いましょう!」と締めくくり、とても印象的でした。
宇宙空間に広がるインターネット市場に目を向けた特別企画「Internet×Space Summit」も開催され、「宇宙」のテーマがついにInterop Tokyoでも大きく取り上げられました。30年後には宇宙から開会の挨拶がされているかもしれないと思うとワクワクしますね。
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