社会は目まぐるしく変化し、市場競争は激化の一途をたどっている。企業力を高めていく上でITの存在が不可欠となった今、エンジニア、そしてエンジニア組織はどう在るべきか。――本連載では、4回にわたってLIFULL 執行役員/Chief Technology Officerの長沢翼氏にお話を伺ってきた。最終回となる今回は、理想とするエンジニア組織にするために今後取り組みたいことについて聞いた。

  • LIFULL 執行役員/Chief Technology Officerの長沢翼氏

エンジニア開発のグローバル化を推進

――今後、理想のエンジニア組織にしていくために長沢さんが取り組みたいことについて教えてください。

長沢氏:大きく、3つあります。1つ目は、グローバル開発を進めることですね。2年ほど前からベトナムの開発拠点との“距離”を近くする施策を始めています。実はベトナムの子会社・LIFULL Tech Vietnamは2017年からあったのですが、あまり積極的に交流していませんでした。そこで、より一緒にやっていく体制にしようと、マレーシアの開発拠点・LIFULL Tech Malaysiaも含めたエンジニアのバーチャル組織図をつくったんです。物理的な距離はありますが、各事業部門が行うプロジェクトに海外拠点のエンジニアも組み込み、1メンバーとしてチームにアサインしていくことを進めています。

生産性の可視化と向上に向けた取り組み

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