2008年4月に日本語版が追加されたTwitterですが、今年に入って様々なメディアで取り上げられたことから日本人利用者の数が急激に増えてきています。基本的に140文字のつぶやきを書くだけのフィールドしかなく、覚えなくてはいけない機能は非常に少ないです。機能はシンプルですが、拡張性が高く工夫をすることで様々なコミュニケーションを可能にするのもTwitterの魅力のひとつ。開発者向けのAPIもあり、Twitterをプラットフォームとして活用したサービスも多数あります。

以前紹介したことがある、メモ帳サービス、Twitternotesもそのひとつです。使い方や楽しみは人それぞれのTwitterですが、短所もあります。気軽にフォローを増やすことが出来るものの、情報の流れが早過ぎてついて行くのが大変になります。また、Twitterのような流れの速い場で一体何がトレンドなのか見つけるのも手間がかかることもあります。

そんなときに便利なのが、Twitterにあらかじめ実装されている検索機能。ページの右側にある検索フィールドか、検索ページからキーワード検索を行えます。

検索結果の右上にある「Save this Search(この検索を保存)」をクリックすると、サイドバーにキーワードが追加されます。以後、キーワードをクリックするだけですぐに検索結果を見ることが出来ます

日本語インタフェースでログインしている方も現在は英語インタフェースで表示される Twitter検索ページ

Twitterの日本語検索は現状まだ不十分ですが、ある程度の検索でれば Google のサイト検索で補うことが出来ます


検索キーワードはサイドバーに保存したり、RSSを取得してお使いの RSSリーダーでモニタリングすることが出来ます。基本的な機能を使うだけでも十分ですが、詳細検索機能を使うことでさらにピンポイントな検索をすることが可能です。

詳細検索ページ。Googleをはじめとした検索エンジンの詳細検索ページとよく似ているが、Attitude(態度)といった独自フィールドがあります

特定の期間で絞ったキーワード検索。RSSの取得だけでなく、この検索結果を Tweetするためのボタンが右側に用意されています。検索結果は数秒ごとにリフレッシュされるので、動きの速い会話であればどんどん結果が変わっていきます


キーワードの組み合わせや例外はもちろん、カテゴリ分類の役目を果たしているハッシュタグで調べることも可能。人、場所、時間だけでなく、文章から読み取れる感情までフィルタリングして検索結果に反映することが出来ます。これらのフィールドがすべて用意されている詳細検索ページですが、調べるためにわざわざページまで行くのは面倒な作業です。そこで検索用の文字列を活用することによって、Twitter検索フィールドから直接詳細検索を行うことが可能になります。以下に紹介する検索文字列は、Twitter.comだけでなく、TwitterDeckのようなアプリケーションからも利用可能です。

あるキーワードの盛り上がり具合を日付を絞って調べる方法

eclipse until:2009-07-22(2009年7月22日までの「eclipse」に関するつぶやき)
"apollo 11"since:2009-07-01(2009年7月1日からつぶやかれている「appollo 11」)


場所で絞り込む方法

ramen near:tokyo(東京近辺で「ramen」を含んだつぶやき)
ramen near:tokyo within:10km(東京10km以内で「ramen」を含んだつぶやき)


質問つぶやきを探す:何かを尋ねているつぶやきを調べる方法

twitter?(Twitterに関する質問をしているつぶやき)


つぶやきのやりとりを把握する:誰がつぶやいたのか、誰に向かってつぶやいているのか探す

mycom from:yhassy (yhassyというユーザーが「mycom」を含めたつぶやき)
iphone to:yhassy (yhassyというユーザーに向かって「iphone」を含めたつぶやき)


上2つを組み合わせることによって、よく質問に答えている方の反応を知ることができます

上2つを組み合わせることによって、よく質問に答えている方の反応を知ることができます
? to:yhassy(yhassyというユーザーに向けた質問つぶやき)


素敵リンクを見つける方法

cool filter:links (「cool」というメッセージを添えてリンクを貼っているつぶやき)
from:yhassy filter:links (yhassyというユーザーが紹介しているリンク集)


このように工夫次第でいろいろな検索を可能にしてくれる Twitter検索ですが、現在日本の検索の精度はまずまずといったところ。2009年夏中には日本語の精度を上げたTwitter検索がリリースされるそうなので、そのときにはぜひ検索文字列を活用していろいろな角度からタイムラインを検証してみてください。

筆者のつぶやきの半分はいろいろなサイトを紹介していますが、もし普通のつぶやきは全部無視してリンクだけ見たいというときに filter:linksが便利