長すぎるURLは変換されないケースも

興味深いサイトや記事が見つかったらメール、チャット、掲示板など様々なツールを通して URL を共有するときがあると思います。コピー&ペースト、もしくはWEBブラウザに実装されている機能を使って、知り合いや同僚に URL が書かれているメールを送っているのではないでしょうか。メールに書かれているURLは自動的にハイパーリンクに変換されており、受信者はそのURLをクリックするだけでアクセスできます。メールアプリケーションと送られて来たフォーマットによりますが、URL が長すぎるとハイパーリンクに変換されているはずのアドレスがすべて変換されていないケースがあります。

長い URL をメールやチャットを経由して送信するとハイパーリンクが途中で切れてしまい、クリックしても指定の WEB サイトへ行けなくなってしまう場合があります

WEBの検索結果やアマゾンの製品ページのような長い URL だとアドレスの途中までしかハイパーリンクになっておらず、目的のページまでアクセスできないときがあります。もちろん、ハイパーリンクに変換されていなくても、複数行にわたるアドレスをすべてコピーしてWEBブラウザにペーストすればアクセスできるわけですが、相手にそういった手間をかけたくないですし、上手くペーストできない(もしくはそうすれば目的のページにアクセスできるということを知らない)場合があるのではないでしょうか。

URLを短くするサービス

こうした長い URL を短くするサービスは幾つかあり、もっとも有名なのはTinyURLです。TinyURL を使えばどんなに長いアドレスも短くしてくれます。フォームに長くなった URL をペーストすると [http://tinyurl.com/3dnyg4] といった具合に乱数が付いた短いアドレスを生成してくれます。これだけ短いとハイパーリンクにならないという心配がなくなり、確実に URL を相手にクリックしてもらえる可能性が増えるのではないでしょうか。

アドレスを短くするサービスといえば TinyURL が有名。どんなに長い URL でも短いアドレスに変換してくれます。他のサービスと同様 Bookmarklet も用意されています

TinyURL は大変便利ですが、URL が乱数なので覚えにくいですし、こうしたURLに違和感を感じる方もいるかもしれません。こうした問題を解決してくれているシンプルなサービスがnotlong.comです。

Long URLと書かれているフィールドに短くしたい URL を書き込み、使いたい短い名称を書き込みます。あとは「Save As」ボタンをクリックすると新しく URL が生成されます。

notlong.com も TinyURL と同様、長い URL を短くしてくれるサービスですが、乱数の付いたアドレスを書き出す TinyURL に対して nolong.com は自分でカスタマイズしたサブドメイン名を使うことができます。[http://userinterface.notlong.com/] といようにさらに短くなるだけでなく、意味のもった URL にすることが可能です。覚えやすい名前に変換しておけば、あとで URL を見たときに何のアドレスだったから思い出しやすくなります。さらに、nolong.com は、簡易アクセス解析機能も実装しています。生成した URL と一緒にアクセス解析ページへの URL とパスワードが生成されます。解析ページでは URL がクリックされた回数と過去10日間の動きが分かるようになっています。詳しい解析結果というわけではありませんが、メールマガジンなどユーザの動向が見えにくく、できる限り URL を短くしておきたいサービスに対して有効かもしれません。

生成された URL はすぐに利用することが可能です。また、何回その URL にアクセスされたか分かる統計ページにアクセスするためのアドレスも同時に生成されます。

TinyURL もそうですが、notlong.com もワンクリックで今見ているページのアドレスを短くしてくれる Bookmarklet を用意しているのでサービスを利用する際は、Bookmarklet を WEBブラウザに追加しておくとよいでしょう。また、最近国内でも aquanotes URL ( http://aqurl.info/url/ ) のように日本語で使える同類のサービスも登場してきています。

「notlong」に書かれているリンクをメニューバーにドラッグ&ドロップしておけば、ワンクリックで長い URL を短くできるようになります

aquanotes URL は TinyURL と notlong を足して2で割ったようなサービス。乱数のまま使うこともできますし、自分で名前を書き換えて利用することもできます

URLを短くするというのはちょっとしたことではありますが、こうした小さなケアをすることで、より相手に情報が伝わりやすくなるので、できる限り短いURLを送るよう心がけるとよいでしょう。