今年も1年、季節が巡りました。
「週刊こむぎ」も今年最後の更新となりますので、
1年間の季節の移ろいに関する禅の言葉を紹介して、締めくくろうと思います。
日本で曹洞宗を開いた道元禅師が詠んだ和歌に、
こんなものがあります。
『春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり』
うつろいつづける四季にのせて、
ありのままの景色の美しさを詠んだ歌で、
「真実は常に目の前に広がる景色としてそこにある」という
禅宗らしい教えも込められています。
今年も1年、上手く行ったこともあれば
悔いが残ることもあると思いますが、
1年間、めぐる景色を目の当たりにできたということだけでも
とても素晴らしいことです。
次の1年間も、ありのままの景色を味わえる、
よりおだやかなものでありますよう。
年明けを迎えたこむぎこ寺で、またお会いしましょう。
■こむぎこをこねたもの、とは?
■著者紹介
Jecy
イラストレーター。LINE Creators Marketにてオリジナルキャラクター「こむぎこをこねたもの」のLINEスタンプを発売し、人気を博す。「こむぎこをこねたもの その2」、「こむぎこをこねたもの その3」もリリース。そのほか、メルヘン・ファンタジーから科学・哲学まで様々な題材を描き、個人サイトにて発表中。
「週刊こむぎ」は毎週水曜更新予定です。