送ったメッセージに既読がついたのに、返信がない。
「もしかして気に障ることを言ってしまったのでは ?」と
不安になって、気になって仕方がない。

しばらくすると、相手から連絡が来て、
忙しかったり、携帯の充電が切れていただけのことだったとわかる…。
そういったことが、我々の日常では繰り返し行われていたりします。

人は悟りを開かない限り、ありのままの現実に対して
自分の創作したイメージを付け加えて、物事を見ているとされています。
花を見て「美しいから好き」とか「美しくないから嫌い」とか考えるのも、
それぞれの人が勝手に付け加えたイメージであると仏教では考えます。

上の例では、実際に起こったのは
「メッセージに既読がついたのに返信がなかった」という出来事だけですが、
「嫌われてしまったのでは」というイメージを付け加え、
不安を増幅させてしまっているのです。

(相手が忙しくて返信ができないのか、携帯の充電が切れてしまったのか、
それとも本当に嫌われてしまったのかは、
頭の中で考えていても確かめようのないことです)

いきなり悟りを開くのは難しいので、
まずはこういった思考の流れや、捏造された物語に気付くことが大切です。

根拠のない思い込みで不安になったり、怒ったり、
人を遠ざけたりしていないか、物事の感じ方に注意深く目を向けてみましょう。


■こむぎこをこねたもの、とは?

■著者紹介

Jecy
イラストレーター。LINE Creators Marketにてオリジナルキャラクター「こむぎこをこねたもの」のLINEスタンプを発売し、人気を博す。「こむぎこをこねたもの その2」「こむぎこをこねたもの その3」もリリース。そのほか、メルヘン・ファンタジーから科学・哲学まで様々な題材を描き、個人サイトにて発表中。

「週刊こむぎ」は毎週水曜更新予定です。