「輪廻から解脱し涅槃寂静の境地に至るには、
四諦を知り八正道の実践を基礎として
諸行無常や諸法無我を体験的に理解する必要があるんだよ」
仏教の言葉を知らない人が急にこんなことを言われたら、
「いったい何の話をしているの?」となってしまいます。
便利な専門用語は、互いにその分野をよく知っている人の間では
対話がスムーズになりますが、持っている知識や解釈にズレがある人の間では、
かえって話をややこしくしてしまうこともあります。
ブッダが人々に教えを説く時は、人々の性格や理解力、置かれている状況や、
抱えている悩みなどに合わせて、時に例え話を交えつつ、
臨機応変に語り方を変えて説明したと言われています。
(これを「対機説法」といいます)
人になにかを伝えようとする時は、ひとつの語り方にこだわらず、
相手に合わせて伝わりやすい語り方を考えてみると良いでしょう。
自分の中で理解が深まり、表現の幅もより広がっていくはずです。
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■著者紹介
Jecy
イラストレーター。LINE Creators Marketにてオリジナルキャラクター「こむぎこをこねたもの」のLINEスタンプを発売し、人気を博す。「こむぎこをこねたもの その2」、「こむぎこをこねたもの その3」もリリース。そのほか、メルヘン・ファンタジーから科学・哲学まで様々な題材を描き、個人サイトにて発表中。
「週刊こむぎ」は毎週水曜更新予定です。