2022年11月22日、NEXCO中日本・中日本エクシス・アイシンは、"魅力的な高速道路旅"を実現する「Rhythm(リズム) 高速道路モデル」の制作に関する取り組みを共同で開始すると発表した。では、この高速道路モデルとはどのようなものだろうか。また、どのようなメリットをもたらし得るだろうか。今回は、こんな話題について紹介したいと思う。

3社が共同で制作に取り組む「Rhythm 高速道路モデル」とは?

今回の取り組みでは、アイシンが持つ車の移動に特化した技術「Rhythm Platform」(Rhythm)を活用し、高速道路でのドライブに応じて、サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)のおすすめ情報、ドライブ中に見える景色の情報など、リアルタイムで音声案内を行うシステムの構築が目指されている。

  • 「Rhythm 高速道路モデル」のイメージ図

    アイシンが持つ技術「Rhythm」のイメージ図(出典:NEXCO中日本)

NEXCO中日本は、このモデルによるコンテンツ例として4つほど紹介している。1つ目は、高速道路ナレッジの紹介。高速道路でのドライブ中に、橋やトンネルなどの構造物について、高速道路を建設・管理する企業からの専門知識やトリビアを紹介するというものだ。2つ目は感動点の紹介で、ドライブ中に目の前に広がる景色と連動した情報を紹介したり、地域の由来や成り立ちなどを紹介することで、ドライブの楽しさ増加に加えて地域の活性化にもつなげる狙いがある。3つ目は、SA・PAで販売する地元のお土産やグルメ情報の提供。これにより、長時間運転を回避するための休憩を促すという。4つ目は、周辺地域に展開する企業の広告コンテンツを流し、地元企業への関心を高めるものだ。

  • Rhythm 高速道路モデルで想定されるコンテンツの例

    Rhythm 高速道路モデルで想定されるコンテンツの例(出典:NEXCO中日本)

いかがだろうか。高速道路は、まっすぐな単調な道路が続くケースが多い。単調なために退屈に感じられ、ドライバーにインプットされる情報は基本的に交通情報のみ。その単調さが居眠りを誘発し、事故を招くケースだってある。この取り組みは、これらの課題を解決でき、安心・安全で快適なドライブを実現してくれるだろう。そういった点で、とても素晴らしい取り組みだと感じる。