2022年11月2日、コトバデザインは、耳元にいつも仲間とAIがいる新感覚の現場コミュニケーション「COTOBA Talk(コトバトーク)」のサービス開始を発表した。では、このCOTOBA Talkとはどのようなものだろうか。どのようなシーンで活用できるのだろうか。今回は、こんな話題について紹介したいと思う。
現場コミュニケーションのDXに貢献する「COTOBA Talk」とは?
COTOBA Talkは、快適な現場のコミュニケーションと作業記録の負担軽減によりDXを実現する、クラウド型映像音声通話サービスだ。
では、COTOBA Talkの強みはなんだろうか。それは、低遅延での通信が可能であること、現場の状況を映像で確認しながらグループ通話ができること、通話音声とその書き起こしテキストおよび位置情報を記録・活用できること、スマホに加えPCでも利用できること、そしてテキストも送受信できることが挙げられる。
それでは、これらの強みを持つCOTOBA Talkでどのようなことができるのか、またどのようなシーンで活用できるのだろうか。
活用例として、例えば電車などの公共交通機関が想定される。駅構内でトラブルが発生した時には、迅速な意思決定が必要となる。乗務員や駅構内の人員は、トランシーバーに代わってCOTOBA Talkのグループ通話を活用することで、情報共有や確認を効率化し、電車の遅延を軽減することができる。さらに。推奨ヘッドセットを装着すれば駅構内の騒音環境下でも快適に通話でき、通話記録はクラウド上にアップロード可能なため、業務改善データとして活用できるという。
また、イベント会場でも活用が期待できる。イベントの現場は、刻々と状況が変わる上、その変化スピードも速い。さらに、会場の大きさによらず誰がどこにいるのかを把握しなければ的確な指示を出すこともできず、また大きな音のする会場も多いのでコミュニケーションが取りづらいという課題があった。COTOBA Talkを使えば、位置情報の利用により各スタッフの現在地をリアルタイムに確認できるため、管理者は的確な指示を出すことができるのだ。
建設や工事の現場などでも有用だ。建設・工事現場は大きな音が発生し、工事内容によっては危険が隣り合わせで手が離せないシーンも多々ある。また伝達事項を関係者個々に連絡していたのでは、時間がかかり工期も遅れてしまう。そこでCOTOBA Talkを活用することで、安全第一の現場でも気軽な声掛けが可能で、情報の共有も容易だ。そして、通話や映像記録をクラウド上に保存できるため、現場で頻発する「言った・言わない」という問題も未然に防ぐことができる。
いかがだっただろうか。今後、コトバデザインは、COTOBA Talkにおいて、すべての作業を音声で完結できる完全なハンズフリー機能や、人に寄り添うバーチャルアシスタントの搭載、そして業種に応じた専門用語の登録による精度の高い音声認識機能の実現を目指しているという。現場のDXを実現する、とても興味深いコミュニケーションサービスだ。