e-dashは2022年7月13日、国内初となるカーボンプライシングのマーケットプレイス「e-dash Carbon Offset」の提供を開始すると発表した。

このe-dash Carbon Offsetにより、企業はカーボンクレジットを少量から購入可能となる。また、e-dash Carbon Offsetは共創型プラットフォーム「Earth hacks」に導入され、Earth hacks上で販売しているエシカル商品の製造などさまざまな過程でどうしても排出されてしまうCO2相当量を相殺することもできるのだ。今回は、このような話題について紹介したいと思う。

  • e-dashが手がける「e-dash Carbon Offset」

    e-dashが手がける「e-dash Carbon Offset」(出典:e-dash)

カーボンプライシングのマーケットプレイス「e-dash Carbon Offset」とは?

近年、国内外においてCO2を削減する技術開発や取り組みがさかんに行われており大きな成果を上げている。

一方、企業の活動においては、どうしてもCO2を排出してしまうケースが多岐に渡る。例えば、自社で燃料を使用するケース、他社から調達する製品のさまざまな工程などだ。

CO2削減に関する技術開発などを含め、省エネや再エネ導入だけでCO2排出量ゼロを達することは、困難な場面があることは否定できない。

そのため、そのどうしても排出してしまうCO2を埋め合わせるカーボンクレジットが重要な役割を果たすのだ。

e-dashは、「脱炭素を加速する」をミッションに掲げる企業。e-dashというサービスプラットフォームを活用すれば請求書をスキャンし、アップロードするだけで、月々の電力やガスなどの使用量とコストを可視化。それにもとづくCO2排出量まで算出することができるのだ。

そんなe-dashは、米国サンフランシスコでボランタリークレジットのマーケットプレイスを運営するPatchと業務提携。e-dash Carbon Offsetという国内初となるカーボンプライシングマーケットプレイスを提供開始したのだ。

では、e-dash Carbon Offsetとはどのようなサービスなのだろうか。まず。e-dashのCO2排出量可視化・削減SaaSサービスのユーザーでない企業でも利用することができる。特別な会員登録登録や月額利用料なども不要だ。

また、e-dash Carbon Offsetのウェブサイトから、各種カーボンクレジットをオンラインで簡単に購入可能で1トン単位はもちろん、それ以下の少量からの購入が可能、購入したカーボンクレジットには、認証機関の名前が明記されe-dashから証明書が発行されるのだ。

  • e-dashが手がける「e-dash Carbon Offset」

    e-dash Carbon Offsetでは、世界中のボランタリークレジットを、自社の状況やニーズに合わせて購入することができる(出典:e-dash)

いかがだっただろうか。e-dash Carbon Offsetは、ユーザ視点で設計されている。e-dashのミッションにもあるようにこのような取り組みは脱炭素を加速させるだろう。