島根県の島根城下町食文化研究会と松江商工会議所、出雲商工会議所は2022年5月17日、島根県の特産や情報をメタバースで楽しめる「しまね縁結び商店街」を5月20日にオープンしたというプレスリリースを発表した。この取り組みは、日本初という。
では、このメタバース商店街とはどのような取り組みなのか、今回はそんな話題について触れたいと思う。
島根のメタバース商店街「しまね縁結び商店街」とは?
島根城下町食文化研究会と松江商工会議所、出雲商工会議所がオープンした「しまね縁結び商店街」のメタバース空間では、ECサイトと連動してショッピングすることが可能だ。 また、商品を見ながらスタッフの説明を聞いたり、質問することもできる。メタバース空間であっても、リアル空間となんの変わりもない経験ができるのだ。
では、なぜこのような取り組みを開始したのだろうか。それは、地方、地域には、優れた特産物がたくさんあるにも関わらず、その良さを伝えられず埋もれてしまっているケースが多くあるためだ。
例えば、自治体や小規模な企業のPRの得手不得手なども影響しているし、物産展などのイベントでも混雑がゆえにゆっくりそして十分に消費者が知る機会を得ることができないという点もある。
また、昨今のコロナ禍でその影響は加速してしまったという点も否定できない。この点を解消するためにメタバース商店街を立ち上げたのだ。
このメタバース商店街「しまね縁結び商店街」へは、誰でも自由に利用することができる。まず、パソコンでメタバース「Virbela」の日本公式販売代理店「ガイアリンク」を開き、インストールするところから開始する。
そして、自分のアバターを作成する。アバターを作成したら仮想空間「GAIA TOWN」へ入国。GAIA TOWNには、総合案内、クルージング、イベントホールなどがあり、バーチャル空間内に都市が作られているのだ。
その中に並んでいる「しまね縁結び商店街」をクリックする。「しまね縁結び商店」には、島根のお店が並んでいて、それぞれのお店で商品を見たり、説明を聞いたり、ECサイトでのショッピングをすることもできる。セミナーイベントも随時開催しているという。
いかがだっただろうか。この地方・地域の特産の課題について、このメタバース商店街の利用というのは、効果的であると感じる。もちろん、島根以外でも全国の方に、このメタバース商店街「しまね縁結び商店街」へ訪れていただきたい。入場は無料だ。