アドバンテックは、2018年5月9日から11日にかけて、東京ビッグサイトにて開催されている「Japan IT Week 春 2018」内の「第7回 IoT/M2M展」において、電気工事も配線工事も不要ながら、工場の設備状態を可視化できるIoTソリューションの紹介などを行っている。
「タワーライトセンサソリューション」と名付けられたこのIoTソリューションは、搭載された太陽電池で発電し(補助電源として1次電池の搭載も可能)、その電力を用いてEnOceanにてUSB受信機に状況のデータを送信するというもの。積層信号灯を交換する必要もなく、既存の信号灯にタワーライトセンサをくっつけるだけで、タワーライトセンサに搭載された光学センサ(最大4つ)が、信号灯のON/OFFを検知。その状況を無線で飛ばす、という非常に取り付け作業も、導入の負担も低いものとなっている。
ソリューションとしては、複数段階に分けられ、タワーライトセンサとIoTゲートウェイ/産業用コンピュータだけでも利用する場合のほか、同社の提供するWISE-PaaSと組み合わせることで、外部からのゲートウェイ制御や状態監視などを行うことが可能となる。また、Microsoft AzureとDynamics 365 Connected Field Service(CFS)を活用することで、業務改善などにもつなげることも可能となる。
現状、ハードウェア部分についてはすでに国内の複数の顧客が活用しているとのことで、同社としては今後、WISE-PaaSやDynamics 365を活用した、付加価値の創出といった面の強化を図って行きたいとしていた。
なお、このほか同社ブースでは、エッジインテリジェンスサーバとPLCならびにその先の各種センサ類を組み合わせることで実現できる植物工場をイメージしたデモや、LoRaを用いたスマート照明のデモなども紹介している。