XPSで保存する
前回に紹介した「名前を付けて保存」で保存したWebページがうまく表示されない場合は、XPSで保存することをお勧めする。
XPSとはXML Paper Specificationの略称で、XMLベースの電子ドキュメントのファイル形式だ。マイクロソフトが提唱しているPDFのようなファイルと考えればよいだろう。
Windows Vistaや適切なWindows UpdateがされているWindows XPでは、プリントアウトする要領でXPSファイル形式での保存が行える。今回は、この機能を用いてWebページを保存する方法を紹介しよう。
では、保存方法を見ていこう。初めにプリンタと用紙サイズを選択する。ツールバーのプリンタアイコンから「ページ設定」を選択する(図1)。
「ページ設定」ウィンドウが開いたら、「プリンタ」ボタンをクリックして、「Microsoft XPS Document Writer」をプリンタとして選択する(図2、3)。「OK」ボタンをクリックして閉じたら、用紙サイズを設定する。後でプリントアウトすることを考えると「A4」にしておくのがよいだろう。
設定ができたら、保存しよう。ツールバーのプリンタボタンをクリックする(図4)。「ファイル名を付けて保存」ウィンドウが開いたら、前回説明した「名前を付けて保存」と同様に、Internet Explorerの「お気に入り」フォルダの中を設定しよう。「ファイル」名には、わかりやすい名称を入力する。設定したら「保存」ボタンをクリックして保存する(図5)。
XPSファイルはInternet Explorerで表示できるので、保存したファイルを「お気に入り」から選択すればOKだ(図6)。表示されたXPSは、PDFのような電子文書形式となる。PDFと同様に、テキストのコピーや、表示サイズの設定なども可能だ。もちろんプリントアウトもできる(図7)。
XPSを使用できない場合
プリンタに「Microsoft XPS Document Writer」を選択できない場合や、Internet Explorerで表示できない場合は、マイクロソフトのWebサイトからXPS用のプログラムをダウンロードすればOKだ。無償でダウンロードできる。
PDFで保存する
Adobe AcrobatなどのPDF作成ソフトがインストールされているなら、PDFで保存するのもよいだろう。
画像として保存
「名前を付けて保存」や「XPSで保存」までしなくても、ちょっとメモ代わりに保存しておきたいケースがある。例えば、インターネット経由で講習会を申し込んだ場合の受付番号を保存しておきたい場合などだ。プライベートならネットショッピングをした時のオーダー番号を保存しておきたいだろうし、メールで送りたい地図データなどもそうだ。
このような場合はWebページを画像データとして保存してしまおう。Windowsには、モニタに表示されている画面を画像データにする機能が標準で付いているのでそれを使えばよい。
Webページを表示したら、キーボードの「Alt」キーと「PrintScreen」キーを同時に押す(図8)。「PrintScreen」は「PrtSc」のように省略されている場合もある。画面上は何の変化もないが、1番上に表示されてるウィンドウがクリップボードにコピーされている。「アクセサリ」の「ペイント」を起動して、「編集」メニューから「貼り付け」を選択すると、画像が貼り付けされるから、後は名前を付けて保存すればよい(図9)。JPEG形式で保存すると、画像データのサイズも小さくて済む。もしメールで送ることになっても、ファイルサイズが小さいのでそのまま添付できるだろう。
なお、「PrintScreen」だけを押すと、画面全体がコピーされる。「Alt」キーを併用すると、最前面にある画面だけがコピーされるわけだ。画像はクリップボードに保存されるので、WordやExcelに貼り付けることもできる。