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第4部 プロジェクトマネジメントとサービスマネジメント - 1.プロジェクトマネジメント

重要度 >>> ★★★★★

プロジェクトマネジメントおよびプロジェクト・スコープ・マネジメントの定義、プロジェクトマネジメントの標準的なプロセスなどについて出題されるでしょう。

合格への攻略ポイント

■プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトが成功を収めることを目的として実施される計画の立案や日程表作成、進捗管理も含んだプロジェクト全般に渡るあらゆるプロセス全体の管理を指します。わが国においてはIT分野におけるソフトウェア開発やシステム環境の構築の効率的な目的達成のためのものが多く紹介されてきた経緯がありますが、実はあらゆるプロジェクトで活用することができる汎用的な技法なのです。もともとは軍事分野での必要上から生み出されたものですが、現在では研究開発分野、経営分野などで幅広く用いられています。なお、プロジェクトマネジメントを実施する担当者をプロジェクトマネージャといいます。

■プロジェクトマネジメントの標準的なプロセス

プロジェクトマネジメントは、標準的なプロセスとして「プロジェクトの企画」、「リスクの分析」、「資源の見積もり」、「作業の系統化」、「資源の確保」、「作業の割り当て」、「進捗管理」、「結果分析」などの各段階を実践することとされています。

■プロジェクト・スコープ・マネジメント

プロジェクト・スコープ・マネジメント(project scope management)とは、「範囲」を意味するスコープ(scope)という言葉を用いてプロジェクトを達成するために必要な作業や各種要素を表現し、プロジェクトの遂行のためにどのような作業をスコープに含め、何をスコープに含めないようにするかを明確化するために作成される計画や管理のことを指しています。


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本試験出題例

作業量が等しい50項目の作業を、10日間で完了する計画を立てた。現在5日目が終わった時点で完了したのは20項目である。進捗の遅れを、現在完了した作業項目が本来終わっていなければならない日との差で表すとすると、遅れは何日か。

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【ITパスポート 旧サンプル問題 問9】

解答と解説

作業の進捗遅延に関する問題である。「作業量が等しい50項目の作業を、10日間で完了」させるためには、1日当たり5項目を完了しなくてはならない(5項目=50項目÷10日間)。したがって計画どおりならば、5日目終了時に25項目(=5項目×5日間)が完了していなくてはならないが、実際に完了しているのは20項目である。これは20項目÷5日間=4日間分の作業量であり、作業の進捗の遅れは1日=5項目(=25項目-20項目)となる。

正解