みなさんはじめまして。今回からITパスポート試験に合格するためのポイントについて連載します。

なお本連載は、拙著『カリスマ講師が教える! ITパスポート「絶対合格」のポイント 2009年度版』を、Web連載用にコンパクトに再構成した入門編となっています。本連載をきっかけに、より本格的にITパスポート試験への対策をお考えなら、同書の入手をオススメします。

さて、まず第1回目は、ITパスポート試験の概要についてご紹介しましょう。

ITパスポート試験とは?

ITパスポート試験とは、経済産業省が実施している情報処理技術者試験における試験区分の一つです。情報処理技術者試験はコンピュータに関する国家資格試験であり、昭和44年度から実施されています。一般の認知度も非常に高く、能力認定試験としては国内でも最大級の規模を誇っています。

今や情報技術(IT)は社会基盤の一翼を担っており、業種・職種を問わずあらゆる企業や組織において、ITに関する基礎知識は必須といえます。時代に合わせて常に変化を続けるIT、そしてこれをきちんと活用することのできる人材を育てていくことは社会にとって大切なことであり、そうしたIT人材の裾野の広がりが日本全体のIT活用能力を高めることにもつながってきます。

そのため、客観的なITスキルを公平かつ公正に測定・評価される具体的な制度として、独立行政法人情報処理推進機構が職業人が共通に備えておきたいITに関する基礎知識を測るITパスポート試験を平成21年4月から新たにスタートさせたのです。

ITパスポート試験を受験するための基礎知識

ITパスポート試験を受験するために必要なことについて紹介します。受験にあたってはこれらをしっかりと把握しておき、遅れることなく受験申込みと受験準備、学習を進めていきましょう。

■試験実施機関
独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター
(※ITパスポート試験については特別に紹介サイトが開設されています)
■受験資格
特にありません
■受験手数料
5,100円(税込)
■試験実施時期 - 春期試験
試験日 例年4月第3日曜日
受験願書受付 例年1月中旬から約1カ月間
合格発表 概ね試験実施日より約1カ月後
■試験実施時期 - 秋期試験
試験日 例年10月第3日曜日(平成21年度秋期は、平成21年10月18日(日))
受験願書受付 例年7月中旬から約1カ月間(平成21年度秋期は、郵送: 平成21年7月13日(月)~8月10日(月)消印有効、インターネット: 平成21年7月13日(月)10時~8月20日(木)20時)
合格発表 概ね試験実施日より約1カ月後
■合格基準
総合得点の満点の60%以上、各分野別得点の満点の30%以上の両方を満たした場合 ※合格証書には総合得点及び分野別得点が記載されます。
■受験申し込みについて
まずは試験案内書・願書を取り寄せましょう。これらは試験センター各支部で配布しており、試験センターのホームページからダウンロードすることもできます。
■受験申込
(※以下の2通りの方法があります)
(1) インターネットから申し込む
(2) 郵便局で申し込む
■合格発表について
(※合格発表日は試験終了後、試験センターのホームページ上で公表。また、合格発表当日に合格者の受験番号が以下の方法で発表されます)
(1) 官報に公示
(2) 試験センターのホームページへ掲載
(3) 試験センター各支部にて公開

より本格的に学習したいなら

カリスマ講師が教える! ITパスポート「絶対合格」のポイント 2009年度版


本連載は、毎日コミュニケーションズの発行する『カリスマ講師が教える! ITパスポート「絶対合格」のポイント 2009年度版』を、Web連載用にコンパクトに再構成した入門編となっています。より本格的にITパスポート試験への対策をお考えなら、同書の入手をオススメします。

・発行 毎日コミュニケーションズ
・著者 藤井淳夫
・定価 998円(税込)
・B5判 168ページ

著者プロフィール

藤井淳夫 (ふじいあつお)


1992年に事務官として防衛庁に入庁。人事労務管理、システム開発、システムアドミニストレーション業務に従事。1998年に独立後、京都情報処理研究所を設立し情報処理技術者教育・情報処理コンサルティング事業を展開する。同時に藤井社会保険労務士事務所を開設し、ITを駆使した人事労務管理コンサルティングでも活躍。大学や専門学校、企業研修における講義・講演時間数は1万時間を超えるカリスマ講師。

・連絡先: 藤井講師研究室 (Eメール kyoto@ilovepc.jp)
・著者Webサイト: http://www.ilovepc.jp