こんにちは。吉政でございます。 コロナ禍が過ぎようとしている中、PythonやPHP、WordPress、LinuxなどなどOSSの普及も高まっており、オフラインのOSSのコミュニティ活動が活発になってきています。最近は、全国あちらこちらでオフラインのイベントが企画・開催されており、かなり盛り上がってきています。
一方で、IT系企業やIT人材を必要としている企業の皆様にとっては、OSSのイベントに参加することでOSSエンジニアとの接点ができ、採用の機会や商材のアピールの機会ができます。
しかしながら、OSS系のイベントはエンタープライズソリューション系のイベントとは少々勝手が違います。そこで、今回はOSS系のイベントに参加するメリットと参加の仕方についてご紹介したいと思います。
OSS系イベントに参加するメリット:意外に採用目的の企業も多い
企業がイベントのスポンサーになる目的は、自社および自社ソリューションのアピールを目的にすることが多いです。一方OSS系のイベントでは、それ以外に採用を目的として参加する企業も多いです。
すべてのOSS系イベントで企業の採用活動を認めているわけではありませんが、OSS系のイベントではJOBボード(ジョブ・ボード)というメニューがある場合があります。JOBボード(ジョブ・ボード)は企業の求人票を掲示する企業向けのメニューです。企業はそこで求人票を公開することでエンジニアの採用機会を期待します。
イベントにもよりますが、JOBボードは比較的見られているように思えますので、JOBボードのメニューがあるイベントがあれば、掲示してみるのもありでしょう。ちなみに、このJOBボードはスポンサーにならなくても掲示することができる場合もありますし、スポンサーに限定している場合もあります。これは各イベントの案内に記載がありますので、ご確認ください(もちろんJOBボードがないイベントもあります)。
ちなみに、この秋に開催されるPyCon APAC 2023(国内で開催されるPythonの国際カンファレンス)では、過去にスポンサーにならなくてもJOBボードに求人票を掲示できており、にぎわっていた記憶があります。
JOBボードを有効活用してみよう
前述の通り、JOBボードがないイベントもありますし、イベントによってJOBボードの規定はまちまちです。PyCon APAC 2023のようにスポンサーでなくてもJOBボードを利用できるイベントもあります。ここでは、JOBボードを有効に活用する方法をご紹介します。あくまで私見なので、参考意見としてご理解いただけると幸いです。私は以下の様な方法をとるとよりJOBボードを見てくれた方が増え、採用につながりやすいと考えています。
JOBボードに掲載するだけでなく、スポンサーしてブースも出す。ブースに訪問してお話して良い印象を持たれた企業のJOBボードはよく読まれやすいと思います。
イベントに登壇し、JOBボードを紹介する。登壇した時の印象がよければ、その企業のJOBボードはよく読まれやすいと思います。
毎年、スポンサーに参加してJOBボードを出したほうが、その企業のJOBボードは目に留まりやすいと思います。
OSS系イベントにおけるJOBボードはものすごく効果があるわけではないですが、エンジニアと接点をもてる良い機会だと思います。商材にOSSが含まれてる場合は、そのOSS系イベントに毎年スポンサーすることで、その分野での知名度も向上しますので、ビジネス上のメリットもあると考えています。
OSS系イベントでのスポンサーNG行為
続いて、OSS系イベントでのNG行為を紹介します。ちなみに、イベントによってNG行為は変わってきます。詳しくは、それぞれのイベントのガイドラインを参照していただけると幸いです。
懇親会や自社ブース以外の場所で直接的な勧誘行為をする
これは多くのOSS系イベントでNGとされている行為です。過去に出禁になった企業も知っています。懇親会やランチ会場や通路などで声をかけ名刺交換したのちに自社勧誘のメールを送るような行為を指します。
過度に高額な景品でブースの集客を行う
あくまでOSSコミュニティのイベントなので、加熱した商業主義的な行為は嫌がられます。
差別的な発言や展示をしない
OSS系イベントに限ったことではないですが、大切なことだと考えています。こんなの当たり前と思われる方もいるかもしれませんが、過去に注意を受けた企業を見たことがあります。
多くのスタッフを派遣して、隣のブースにはみ出て勧誘する
ありがちな話ですが、通常ブースは長机の1個もしくは半分のことが多いです。そのスペースに勧誘用のスタッフが10名ほど配置され、隣のブースの前にもはみ出て勧誘したり、ブース以外の場所で勧誘したりするようなことは望ましくありません。
以上3点、細かいなと思われる方もいるかもしれません。イベント運営側もがちがちなルールにしたいわけではなく、ガイドラインに主旨や考えかたが記載されていることが多いです。スポンサーをお考えの方はガイドラインを読まれることをお勧めします。
そして、ちょうどこの時期に秋のOSS系イベントのスポンサー募集が始まります。イベントによってはスポンサー向け説明会を開催していますので、興味がある方は、参加されるとよいと思います。これらの情報は公式Webや公式SNSで発信していることが多いので、興味がある方はそちらをフォローしてはいかがでしょうか。
一度も参加したことがないイベントにいきなりスポンサーをするのもよいですが、まずは一般参加者としてイベントに参加してみるのも手です。イベントがどのようなことをやっているのか、他のスポンサー企業がどのようなことをやっているかなどを感じてみることが重要かもしれません。
OSSはコミュニティによって成り立っている側面もありますので、参加してみることが大切です。OSS系イベントでは、運営スタッフを募集しているところもありますので、スタッフに参加してみみてもよいでしょう。
スタッフに参加することで、そのコミュニティのことがわかりますし、エンタープライズ系のイベントとは違った考え方で運営していることも多いため、発見が多いです。コミュニティ内に知人もできると思います。
それでは今日はこの辺で。