こんにちは。吉政でございます。 日経クロステックが実施した「プログラミング言語利用実態調査2023」で、Pythonが「最も使っているプログラミング言語」の首位を獲得したことが発表されました。Pythonは前年に第1位だったJavaの座を奪う結果となりました。
最も使われているプログラミング言語「Python」
このように書くと、「あれ?Pythonって少し前から一番使われている言語じゃなかったでしたっけ?」と思う方もいるでしょう。
同調査では、「現在使っているプログラミング言語」についても聞いているのですが、Pythonはこれまでこの質問において第1位でした。これはアンケートに答えたエンジニアにとって一番使っている言語ではなく、「一番かどうかはわかりませんが使っている」と回答した人が一番多かったという意味でです。つまり、今まで、Pythonは「普及している言語第1位」という位置づけでした。
ちなみに、今回の調査でも「現在使っているプログラミング言語」で第1位となったので、2連覇ということになります。この背景には、PythonがAIや機械学習、ビッグデータやデータ分析、各種自動化、Webなどかなり広範囲で使われていることがあるでしょう。
大規模Web開発のニーズが高まるPython
そして、「最も使っているプログラミング言語」で首位を獲得した背景としては、Pythonが得意とするAIや機械学習、ビッグデータやデータ分析、各種自動化、Webなどの分野が市場拡大したことが大きいと考えています。これらの分野は、今後も大きく拡大することが予想されています。したがって、Pythonの普及も長期にわたり続くと思われます。
そして、コロナ禍で非対面セールスのニーズが高まるとともに、昨今のDX(デジタルトランスフォーメーション)の隆盛により、基幹システムとデータ連携した大型のWeb開発のニーズが高まっています。この分野においてもPythonが強いことから、Pythonによる大規模Web開発のニーズが高まっていると考えています。
ちなみに、この2年で一番伸びたPython求人はWebエンジニアです。多くのWebエンジニア求人の要件にPythonが入った形です。
一方で、「うちはまだそんなにPythonを使っていないよ」という企業が存在するのも事実です。そして、「吉政さんはPython業界に詳しいだろうから、Pythonのインテグレーターを紹介してほしい」という声もあります。
つまり、企業においてPythonの普及に温度差があるといえます。Python開発の依頼は特定の会社に集中しており、そうでがない会社はそれなりにという状況です。
Pythonの開発案件を得やすくするには
筆者は本業でマーケティングコンサルティングをしていることもあって、Pythonの開発案件の依頼を受けやすい会社とそうではない会社の違いを知っています。
以下、Pythonの開発案件の依頼を受けやすい易い会社の最低条件をまとめてみました。
Pythonの開発案件を受けやすい会社
(1)自社WebサイトにPythonの受託開発のサービスページが存在している
(2)サービスページにPythonエンジニアの体制が記載されている(技術者や有資格者●●名などの記載)
(3)サービスページにPython受託開発案件の事例が記載されている
(4)サービスページが定期的に更新されている
(5)サービスページに自社サービスのメリットと金額イメージが記載されている
(6)サービスページに、「Python系の団体に所属していること」「Python系のイベントのスポンサーになっていること」「Python系の団体から認定を受けていること」などが記載されている
このように書くと、「当たり前のことでは」と思うかもしれませんが、全部満たしている会社は意外に少ないですよ。上記を満たしていると、体制が整備されていて、活気があって、Pythonでビジネスが回っているように見えます。お客様はそういう会社に依頼をしたいと思いますよね。
いかがでしょうか?少しでもご参考になれば幸いです。