IT業界に住む方々は、他の業界に比べてmixi生息率が高いように思えるのは私の錯覚かもしれませんが、それにしてもmixi内のSE関連コミュには多くのIT業界関係者が所属しています。
その中で、「私が出会った変わり者」というテーマで様々な奇人変人が紹介されていました。
○処理を実行していると後ろに立って「ドキドキ、ドキドキ」と言い、異常終了すると「キャー!」と言って去っていく上司。
実は私の前の上司もこんな感じでした。普段なら許せる範囲の行動なのですけど、開発も佳境の頃にこんなことされると、さすがに堪忍袋の緒も緩み、怒り心頭です。
○テスト時にCPUの音を聴き、ノイズが混ざっているようなリズムの場合、潜在的なバグが標準ループの中に入っていることが多いので、それを手がかりにバグ発生を予測する開発者。
これは最早職人芸ですよね。てんぷらを揚げているときに油の音の変化で見切る技術に通じる気がします。
○電圧計るのに、手で触ってしびれ具合で測る作業者。インピーダンスが高いような時はツバ付けて触る。ぶぶぶぶぶだったら50V~100Vらしい。命の危険を感じたら200V~500V、それ以上だとはじき飛ばされる感じらしい。
この人、いつかショック死するんじゃないかと心配になります。実際のところ、ネットワーク系の業者の方には、このような方法で電流が流れていることを確認する人はいますが、ここまで極端な人は聞いたことがありません。命の危険を感じるくらいなら、もうやめましょうって。
○チョコエッグのおまけやポテトチップのカードなど、残業のための夜食を買いに行ったついでに食玩を集め続け、いつしかディスプレイの上を埋め尽くしてしまうSE。
食玩はついつい集めちゃいますね。普通の人は、コーラやお茶などの飲料に付いてくるおまけが集まるものですけど、終電残業組の常連になると、夜食のついでに本格的な食玩を買ってしまう人は、もはやIT業界の変人リストに名を連ねてしまったと考えてください。しかもそれが、「世界のバズーカ」などの理解に苦しむシリーズだったりすると、もはや中毒症状です。
以前、「IT業界の職場環境」というエントリーでIT業界の変わった人を紹介しましたが、それに優るとも劣らない方々がいるものですね。
著者紹介
吉澤準特 (ヨシザワジュントク)
外資系コンサルティング会社に勤務。守秘義務を破らない範囲でIT業界の裏話をつぶやきます。ファシリテーション、ビジネスフレームワーク、人材教育など執筆多数。日本能率協会、秀和システムそれぞれから書籍刊行。執筆依頼/インタビューお引き受けします。こっそりITIL Manager (v2)資格保有。
この記事は吉澤準特氏のブログ「IT業界の裏話」の過去記事を抜粋し適宜加筆・修正を行って転載しています。