「客前で後ろから刺される」

あなたは経験したことがありますか?えっ、プロジェクトサイトで包丁を振り回すような奴はいない?

そりゃそんな人いるわけありません。もしいるなら、早く警察を呼んで下さい。ここで言っているのは、ミーティングなどの場で自分の意見を仲間から否定されることを意味しています。

刺す方にしてみれば、間違ったことや方針はその場で注意しておかないと、そのまま間違った方向に話が進んでしまうだろうということなのでしょうが、刺される方にしてみれば、そんなことは事前に言っておいてくれと言いたいところ。

そもそも、客前で内部意見が揃っていないことを見せるのは、クライアントに不安を与えるだけじゃないでしょうか?

もちろんミーティングの性質にも拠りますが、報告会など意思決定を促す場面でそんなことを言うべきではありません。クライアントにしてみれば、まずは内部で意見を固めてから持ってきてよ、というのが本音だと思います。

後ろから刺してくる人はアグレッシブな性格の方が多いと個人的に思っているのですが、そういう人は切り方も半端じゃありません。

数字にケチをつけるのは序の口で、ひどい場合、プレゼンストーリーの根幹をひっくり返されます。

では、事前に打ち合わせるなら何をやってもいいのか?

いえいえ、そんなことはありません。先ほどの例で言えば、ミーティング前日にプレゼン資料を全部作り直せと言われても、それは無理な話。そういった危険を冒さないためにも、常日頃から身内のステークホルダーにも情報を流すようにしておきましょう。

著者紹介

吉澤準特 (ヨシザワジュントク)

外資系コンサルティング会社に勤務。守秘義務を破らない範囲でIT業界の裏話をつぶやきます。ファシリテーション、ビジネスフレームワーク、人材教育など執筆多数。日本能率協会、秀和システムそれぞれから書籍刊行。執筆依頼/インタビューお引き受けします。こっそりITIL Manager (v2)資格保有。

筆者ブログ「IT業界の裏話」

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この記事は吉澤準特氏のブログ「IT業界の裏話」の過去記事を抜粋し適宜加筆・修正を行って転載しています。