ニュースを新聞にこだわって読みたい人へ

各種ニュースサイトやニュースアプリを利用すれば無料でいつでも手軽にさまざまなニュースを読めるようになったが、それでもまだ新聞を購読しているという家は少なくないだろう。新聞というものに対する信頼性を重視ている人もいれば、紙面上のボリュームや見出し文字のサイズなどで重要度が簡単にわかる一覧性を重視している人もいる。

そういった新聞という形を大事にしたい人でも、持ち歩きのしづらさやゴミの処分といったことに不便さを感じているのならば、電子版の新聞という選択肢を考えてみることをお勧めしたい。新聞社のサイトで記事を読むのではなく、あくまでも新聞のスタイルを維持しながら電子化しているのが、産経新聞のアプリ版である「産経新聞HD」だ。

産経新聞HD

誌面をまるごと画面で表示

アプリ起動後、ユーザー情報の登録画面が表示されるが、内容なしで登録することも、登録せずに利用することも可能だ。次の画面では「ストア」が表示され、新聞のサムネイルを見ることができる。

配信されているのは「産経新聞東京朝刊」、「産経新聞大阪夕刊」、「ビジネスアイ」、「夕刊フジ」、「速報ニュース」、「産経新聞号外」の6種で、「速報ニュース」と「産経新聞号外」以外には右下に「有料」のマークがついている。iPad向けの「産経新聞HD」は、基本的に有料で新聞を購読するアプリなのだ。「産経新聞東京朝刊」と「産経新聞大阪夕刊」はセットで月額1600円、他の2誌はそれぞれ月額960円で利用できる。

ただし、すべて1面は丸ごと毎日新しいものを読むことが可能だ。読みやすさの確認のために、まずは1面を見てみよう。とりあえず1面だけ見ておきたいという人はそのまま利用するのも1つの方法かもしれない。紙の新聞とは違い、東京と大阪のものを朝晩見られるのは少しおもしろいところだ。なお、号外は一定期間分を無料で全て見られるから、手に入れる機会がなかったものも読めて楽しい。

4つの有料誌と速報、号外を見られるアプリだ

誌面全体が画面にそのまま表示される

号外は一定期間分を無料で利用可能

iPadの画面で表示すると、全面表示のままでもわりと記事が読める。ピンチ操作で拡大も可能で、写真などは紙面よりもよく見えるくらいだ。データのつくりが、紙面を非常に高い解像度でスキャンした画像のようなものになっているため、最大サイズまで拡大すると文字はあまり綺麗にならないが、新聞よりも少し文字が大きいくらいにすると綺麗に見える。紙の新聞が最近読みづらいという人にとっても、便利なアプリといえるだろう。

画面右側をタップするとメニューが表示される。有料購読ユーザーになると、バックナンバーの閲覧や記事のスクラップ等ができるようになるから、毎日新聞を読むというだけでなく、より活用したい人にも便利だ。

ピンチで拡大すると写真も鮮明に見られる

最大サイズでは文字の表示がガタつくが十分読める範囲だ

画面右をタップするとスクラップ等のメニューが表示される

関連ニュースサイトも組み合わせて利用

ストアの「速報ニュース」をタップすると、産経ニュースのサイトがアプリ内ブラウザで開かれる。新聞い掲載する前の速報記事なども読めるから、新聞と組み合わせて利用するのもよいだろう。

「速報ニュース」からは産経ニュースのサイトが見られる

また新聞をロングタップした時などに下部に表示される「FNNニュース」のバーにある「ここをタップ」をタップすると、下部にニュースの一覧がサムネイルつきで表示される。こちらはフジテレビ系列の28局が取材・制作したニュースを掲載するFNNニュースのサイトを利用するためのメニューで、サムネイルがある記事の場合は動画も見られる。ネットニュースも新聞も上手に活用したい人にとっての、よい入口になってくれそうだ。

画面下部の「FNNニュース」のバーにサムネイルつきメニューが表示される

動画つきのニュースページにクイックアクセス可能だ

iPhone向けアプリは無料で全部読める!

iPad向けアプリは「産経新聞HD」だが、iPhone向けには「産経新聞」という別のアプリが存在する。こちらも基本的に同じ内容のサービスで、新聞紙面を画面でそのまま見られるアプリだ。違っているのは、「産経新聞」の方は新聞全体を無料で読めるということだろう。

ただし、iPhoneの画面でならば拡大して綺麗に読めるのだが、iPadからこのアプリを利用すると実際に読むのは難しい解像度で表示されてしまう。スクラップ機能などは搭載されていないが、記事を読むことをメインにするのならばiPhoneを持っている人はiPhoneで「産経新聞」を利用する方がお得ということになる。

iPadから「産経新聞」を利用する場合、見出しは十分に読めるから新聞をロングタップした画面で記事を選択して「テキスト読む」を利用すれば、ブラウザ表示で記事を読むことはできる。新聞として読むのとは利用感が違うし、想定された使い方ではないのだが、普段は読んでいないけれど一時的に新聞記事を確認しなければいけない時などの裏技的な利用は可能だ。

iPhone向けの「産経新聞」アプリでは全ページを無料で読める

iPadから「産経新聞」を利用して文字を読むのは少々厳しい

ウェブ版の記事へのリンクとして利用することは可能だ

利用料金:無料

制作者:株式会社産経デジタル

産経新聞HD