ゲーム感覚でまずは英語から

日本人なら最低限、中学の3年間は学習しているはず。多くの人はその後も学ぶ機会をもっていたはずなのに、今ひとつ自信を持てない人が多いというのが英語だ。ごく簡単な単語や短文はわかっても、英語のドキュメントを読んだり会話したりといったことは無理だと思っている人も少なくないだろう。

そういう人に、ぜひチャレンジして欲しいのが、スマートデバイスを利用した英語学習だ。特に無料で楽しく学べると評判なのが「Duolingo」で、お手軽なゲームから言語学習ができるアプリだ。

やってみればわかるが、質問や解説などのごく簡単な言葉が母国語として理解できればよいだけなので、英語をある程度学習したら、英語を母国語としている人へ向けた他言語の学習にチャレンジしてみるのも良いだろう。スペイン語やドイツ語、フランス語、イタリア語といったメジャー言語はもちろん、ヘブライ語やルーマニア語といったメニューもある。

Duolingo

簡単な選択式問題が大半の基礎レベルからスタート

利用にはユーザー登録が必要。同じアカウントでログインすれば、PCや他デバイスからも同じレベルで学習できる。自分のチャレンジしやすい時間とスタイルを上手に見つけよう。「1日5~10分程度で良いから毎日学習しよう」というシステムのため、日々の習慣の中で時間を確保しやすい時に手にしているデバイスをメインにするのがお勧めだ。

学習は細かなステップで分けられている。「基本」レベルが3つに分かれている上、「基本1」の中にも3つのレッスンがある。レッスン1を終了するとレッスン2が解放されるという形だ。

学習は細かなステップで分けられている

各ステップの中でさらに複数のレッスンを順に行う

基礎レベルのレッスンは、4枚の写真から「どれが「男性」でしょうか?」というような質問に答えを選択するような、英語を学習しているとは思えないような設問もある。英文和訳や和文英訳もあるが、フォームにユーザーがテキストを入力する形式より、選択肢として用意されたカードを順に選択して文章を作るタイプのものの方が多い。少し進めて行くと、読み上げられた英語をユーザーも発音することが求められるようにもなる。

選択肢にあるカードを並べての英文和訳

ヒアリングした英語をテキスト入力させられることもある

選択肢つきの穴埋め問題もあり

学習内容的には、中学で学習した内容の記憶がおぼろげにあれば何となく進めて行ける程度のレベルだ。また、まったく英語に触れたことのない人だとしても、写真カードで「男性は?」という問いの答えである男性写真の下に「man」と書いてあるから、それが男性を示す英語なのだろうと考えたり、用意された日本語の選択肢を文章になるように並べればこうなるから、英語のこの部分がこの日本語なのだろうと予想したりしながら学習することも可能ではある。

他言語学習も英語に慣れた後ならなんとかなるのではないか、と思えるようなシステムだ。

単語のスペルチェック

発音の確認テストもある

レッスンをこなして連続学習日数をのばせ!

あまりにも簡単なレッスンが退屈なら、レッスンメニューを下へスクロールすると「●個まとめてショートカットテスト」という項目がみつかるから、それにチャレンジしてみよう。テストをクリアすれば、そこまでのレッスンを消化したことになり、好きなところを選んで復習もできるようになる。また、下部にある「弱点を強化する」では、これまでの学習内容に合わせた強化メニューが利用可能だ。

日々新しい学習を行うと、レッスンの積み重ねがスタンプで溜まり、リンゴットというアプリ内通貨も獲得できる。レッスンを先に進めるばかりではなく、復習も頻繁に行って毎日しっかりとスタンプを集めよう。

集めたリンゴットは右上にある「ショップ」をタップした中で利用できるのだが、購入できるものはかなり少ない。毎日学習した時に得られるリンゴットを増やすアイテムと、逆に毎日は学習できなくても連続日数のカウントが止まらないようにするためのアイテムのほかは、学習のアシスタントであるふくろうのキャラクターを着せ替えできるだけだ。あまり使い道のないアプリ内通貨だが、達成度をはかるものとして貯めるのを楽しむと良いだろう。

日々の目標を達成してスタンプを集める

アプリ内通貨「リンゴット」も獲得

通貨の使い道は少ないが学習継続の助けになるアイテムもある

学習支援やコミュニケーションの場を上手に使おう

左上にある「プロフィール」をタップしたところある「目標変更」からは、1日の学習目標値を指定できる。簡単なレッスンではポイントが少ししか貯まらないため、高い目標値を設定するといくつものレッスンをこなすか、難しいレッスンにチャレンジしないと目標が達成できなくなる。最初のうちは低い設定で日々続けることを優先するのがお勧めだ。

また、さらに「設定」をタップすると効果音の有無や、スピーキング・リスニングという音を出したり声を出したいするレッスンを受けるかどうか指定できる。通勤時間など、音を出しづらい環境で進めたいならばここをオフにしておくと良いだろう。同じ画面で学習のリマインダーを受ける時間の指定もできるから、上手な設定で習慣化を目指したい。

ほかにも、FacebookやGoogle+と接続して友人を見つけたり、ブラウザからアクセスしたサイトの「ディスカッション」というユーザー掲示板でコミュニケーションを楽しんだりもできるから、1人で黙々と取り組むだけでは飽きてしまう人は活用すると良いだろう。

音の出る学習をするかどうかの指定やリマインダーも設定できる

ブラウザからログインすればユーザー掲示板でのコミュニケーションも可能だ

利用料金:無料

制作者:Duolingo

Duolingo | 英語を無料で学ぼう