このコラムでも、すでに紹介しているDiigoですが、とりあえず取っておいた情報を、Diigoで他人と共有するというのは、よい方法だと思います。

ただし、そうする気になれない、という情報ももちろんあるでしょう。そもそも人と共有するべきではない情報や、気持ち的に、秘密にしておきたい情報もあるかもしれません。もちろんDiigoは、自分のためだけに情報を集めておく目的でも使えます。

Diigoには、気になった箇所をハイライトする機能や、タグ付け機能も充実しています。しかし、残念なことに現段階では、検索機能が弱いようです。だから、ずっと以前にとっておいた情報を、全文検索するといった使い方には、今のところ不向きです。

Diigoのハイライト機能

仮に検索機能が強くても、自分がとっておいた記事を検索でヒットさせられるとは限りません。しかしその前に、そもそも検索という機能は、検索したいという意識にならなければ、どうしようもありません。

何がいいたいかというと、以前の自分が「面白い!」と思ってとっておいたものの、そのページと再開する「チャンス」に恵まれないと、どうしても見返さない記事がたくさん出てきてしまうということです。

そんなのは捨て去っても良いのではないか、という意見には同意できます。しかし、自分の書棚を探した方が、面白い本に出会う確率は、少なくとも書店へ出向くのと同程度には高い、ということも事実だと思います。そこには「時間が経過したとはいえ、自分が選んだもの」しかないのですから。

ネットも同じでしょう。かつての自分がわざわざクリップした記事なのですから、新しくインターネットの大海に出て行くのと、少なくとも同程度に面白い記事は、自分のクリッピング集で見つかるはずです。

ライフハック Diigoで日付タグ

私は、「とりあえず取っておきたい」ブックマークは、基本的にDiigoに取っておいているのですが、その時には、「今日の日付」だけをタグとして使います。具体的にはたとえば

2008-08-07

とします。

先ほどハイライトした箇所が、囲みのなかにクリップされている。タグは2008_08_09

これで貯めていくだけでは意味がないので、夕方に15分ほど時間を取り、Diigoを開いて、一番古い日付のタグがついたサイトをざっと見返します。たとえば、

2008-07-07

です。こうして、古い日付に取得したサイト情報だけは、15分でざっと見返すのです。

・このとき、仕事に役立ちそうであれば、仕事のタグをつけてEVERNOTEへ
・買いものに役立ちそうだと思ったら、買いものタグをつけてEVERNOTEへ
・もういらないと思ったら削除
・改めて付けるタグをすぐには考えつかないが、捨てるには惜しいと思ったら、古いタグは削除して、「今日の日付」をつけ直し

こうすれば、ひと月後にまた再会することができるわけです。

人によっては取得するサイトが膨大すぎて、1日分を15分でチェックすることは不可能かもしれません。私の場合には、15分あれば十分です。1つ1つをそれほど精査するわけでもないので。

また、Diigoで取得日付情報は自動的に入るから、そんなタグならわざわざつけなくてもいいだろう、という意見もあるでしょう。けれど、わざわざタグをつけることで、「何日後にもう一度見る」という操作がやりやすくなります。

また、1日にチェックするべきサイト数が多くなりすぎると、タグの日付が大きくなるので目で見て判断できます。そういう意味でも、日付タグをつけることのメリットはあるわけです。それほど手間がかかる作業というわけでもないですし。

まとめ

この方法は、ちょうど一番上に雑誌を積んでいって、下から読み直していくようなイメージになります。だから基本的に、全ての雑誌を読み返すことができるはずなのです。

もちろん、読んだことを明らかにするために、日付タグを少なくとも「変える」必要はあります。

このように情報をグルグル回すのは、見たいと思う回数が多いほど、目にする可能性が高まる仕組みを作るためです。何度も目にして、再び「1カ月後」(今日)のタグが付けられることになれば、結局何度も目に触れる機会が高まりますし、記憶に残るでしょう。

最終的には目にしたサイトのイメージが、頭に残るのが最善です。そういう意味で、大事な、あるいは気にかかる情報であるほど、何度も目に触れるように仕掛ければよいのです。