パブリッククラウドサービスは、柔軟性・迅速性・俊敏性に優れ、資産を持たずに低価格で高性能なソフトウェア/ハードウェアを利用できることから、人気が高まっている。
高価なプライベートクラウド、あきらめるのはまだ早い
国内では、仮想化基盤のみをレンタルしてOSから自由に選択して利用するIaaS(Infrastructure as a Service)を中心に普及し、ソフトウェアのみを提供するSaaS(Software as a Service)、ソフトウェアの開発環境や実行環境を提供するPaaS(Platform as a Service)などの利活用も広まりつつある。
ただし、パブリッククラウドの用途の多くは、Webサービスのような公開系システムと一部の業務システムにとどまり、基幹系システムは従来のオンプレミスで自社運用するというユーザーはまだまだ多い。ミッションクリティカルなシステムでクラウドの利点を得ようと思ったら、プライベートクラウドを構築するのが依然として主流だ。
しかし当然のことながら、プライベートクラウドを構築・運用するには膨大な費用が必要となる。システムを構成するハードウェアは資産として保有せねばならず、これらを運用する管理者への負荷も大きい。もちろん自由度という面では大きなメリットがあるが、サービスとして利用できるパブリッククラウドに比べると、ユーザーが大きな負担を背負うことになる。
もちろん、ミッションクリティカルな業務システムや基幹システムをクラウドに移行したいというニーズは高い。そこでオススメなのが、GMOクラウドが提供するパブリッククラウドサービス「GMOクラウド ALTUS Isolateシリーズ」だ。本サービスは、高度なネットワークセキュリティ機能によって安全に活用できる、言うなれば"高セキュアクラウドサービス"である。
低価格でありながら高度な技術とサービスを提供
GMOクラウド株式会社 |
「ALTUS Isolateシリーズ」は、500円という安価な利用料金から始めることのできるパブリッククラウドサービス「ALTUS Basicシリーズ」、容量無制限のストレージサービス「ALTUS オブジェクトストレージ」とともに、GMOクラウド ALTUSを構成する3シリーズの一角である。
GMOクラウド ALTUSは、Citrixが提供する世界標準のCitrix CloudPlatform, powered by Apache CloudStackベースのクラウド基盤によって提供されており、高い信頼性と互換性、拡張性が特徴のクラウドサービスである。
ALTUS Isolateシリーズのセキュリティ機能は、インターネットとの境界に設置される「仮想ルーター」が担う。ネットワーク機能として、ファイアウォールやロードバランサー、リモートアクセスVPNなどが標準装備されているほか、ユーザー専用のセグメント(VLAN)を構築することで、安全性が確保されるという仕組みだ。
仮想ルーターや仮想サーバーのスペックは、複数のメニューから自由に選択して利用することが可能であり、最小構成で月額1,800円(税抜)という極めて低価格な料金からプライベートクラウド並みの環境を利用できる。
また、最小構成だけでなくメニュー全体に低価格な料金設定となっているため、仮想サーバーの台数を多くする場合はより圧倒的なコストパフォーマンスを発揮する。
営業部 セールスセクション セールスエンジニア 石井徹也氏は、GMOクラウド ALTUSの特徴を次のように語る。
「GMOクラウドのサービスは、低価格であるがゆえに、ともすれば"できることが少ないのでは? 機能が物足りないのでは?"と捉えられがちですが、そのようなことはありません。低価格でも高機能・高性能なサービスを柔軟に活用していただけるのが、GMOクラウド ALTUSです」(石井氏)
安全で便利なネットワーク機能が標準搭載
ALTUS Isolateシリーズの適用範囲は多岐にわたるが、いくつか活用例を紹介しておこう。
Webサイトの場合、2台のWebサーバーを用意して冗長性を確保しつつ、ロードバランサーを用いて負荷を最適化するという手法が一般的である。前述したように、ALTUS Isolateシリーズの仮想ルーターはロードバランサーの機能も持っているため、仮想サーバーを2台立てることによって、この構成は容易に実現できる。
プライベートクラウドのように、社内ネットワークからアクセスしてシステムを操作したいというニーズもあるだろう。ALTUS IsolateシリーズにはリモートアクセスVPNが標準装備されているため、外部から安全にアクセスすることができる。
ECサイトなど、公開するWebサービスと顧客データベースなどの機密情報を同時に扱うシステムの場合は、2台の仮想ルーターを活用して専用セグメント(VLAN)を2つ用意し、1つは公開ネットワーク、1つは非公開ネットワークと分けることでよりセキュアなシステム構成を構築することが可能である。
また、リモートアクセスVPNを利用して、安全な通信環境のもとでDBサーバーの操作やデータのやり取りを安全に行うことができる。
有償の「拠点間VPNオプション」を用いれば、ALTUS Isolate シリーズに設置された業務サーバーとユーザーの社内ネットワークをセキュアに接続できるため、自社ネットワーク内のように利用することができる。また拠点間VPNというと構築作業が煩雑になるケースも多いが、本オプションはフルマネージドサービスとして提供され、装置の手配から環境構築、サポートまで任せることができるため、技術者の負荷を大幅に削減できる。
3つのシリーズを組み合わせて最適化されたクラウド環境を実現
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ALTUS Isolateシリーズは、非常に安価で利便性の高い高セキュアクラウドサービスであるが、技術部 サービス企画室の石田勝彦氏によれば、ほかの2つのALTUSを構成するシリーズと組み合わせることで真価を発揮するという。
「シンプルな構成で十分なWEBサイトなどは安価なALTUS Basicシリーズで、業務システムや高度なネットワーク環境が必要な場合はALTUS Isolateシリーズでと、用途に応じて使い分けていただきたいと考えています。さらにオブジェクトストレージを共用ディスクとして、ログやコンテンツを一元的に保管することも可能です」(石田氏)
GMOクラウド ALTUSであれば、パブリッククラウド(ALTUS Basicシリーズ)と高セキュアクラウド(ALTUS Isolate シリーズ)、それにオブジェクトストレージを組み合わせたハイブリッド環境を構築しても、契約は1つでよく、請求も一括して行われる。最近注目されているパブリッククラウドの世界においては、なかなか無視できない話しの1つである。クラウドサービスを選定する際には、ぜひ留意していただきたい。
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