前回は、スマートフォンのGmailアプリからGoogle Meetを利用するための方法について説明しましたが、GmailアプリからもGoogle Meetを便利に活用できる機能がいくつか用意されています。今回はそれら機能のいくつかを紹介していきたいと思います。
まずは、Google Meetでビデオ会議をしている相手とチャットする機能です。ビデオ会議中にチャットがなぜ必要なのか?と思う人もいるかもしれませんが、実際にビデオ会議をしてみるとテキストによるチャットが必要だと感じる場面が2つあります。
1つはテキストを共有したい時です。会議中に言伝したことを相手が確実に聞き取っているとは限りませんし、URLなど口頭では共有が難しいものもあります。そうした時にチャット機能があれば、簡単かつ確実に伝えたい内容を共有できるので、とても便利なのです。
そして、もう1つは回線が悪いなどの理由から、ビデオ会議には参加できても自身の音声や映像を送るのが難しい時です。そうした時であってもテキストチャットがあれば、こちらからの意図を伝えて最低限の何らかのコミュニケーションを図ることができるのです。
では、チャット機能の使い方を説明しましょう。まずはビデオ会議中に画面下部のメニューをタップします。
続いて「通話中のメッセージ」をタップします。
するとチャットの画面が現れるので、ここにテキストを入力して送信ボタンを押すことで、ビデオ会議中の相手にテキストでメッセージを送ることができます。なおこのチャット機能はハウングアウト機能などとは異なり通話が終了した時点で削除されてしまうことから、あくまで一時的なやり取りに使うものであることは覚えておくべきでしょう。
続いては画面を共有する機能です。パソコンにおけるビデオ会議では、プレゼンテーションなどで一般的に用いられている画面共有機能ですが、実はGmailアプリのGoogle Meetでも画面の共有が可能なので、スマートフォンやタブレット上であってもビデオ会議でプレゼンテーションなどが可能なのです。
使い方はチャットの時と同様で、ビデオ会議中にメニューボタンを押した後、「画面を共有」ボタンをタップします。
スマートフォンの画面を共有することを許可するダイアログ(iOS、Androidで内容は異なる)が現れるので、画面共有ができるよう許可をします。
ビデオ会議の画面が下図のような状態になるので、後はスマートフォンで好きな画面を表示することで、それを他の参加者にも表示できるという訳です。なお画面の共有を終了したい場合は、Gmailに切り替えた後に共有を停止するボタンをタップして下さい。
なお、当然のことながら、この機能を使うとスマートフォンの画面が会議に参加している、すべてのメンバーに見えてしまうので、プライベートなLINEの通知が見られてしまうなどして恥ずかしい思いをすることのないよう、利用に際しては細心の注意を払う必要があります。あらかじめ通知をオフにする、タスク切り替えで他のアプリが表示されないようにするため終了させておくなどの対策をしておくのがいいでしょう。
最後にもう1つ、紹介しておきたいのがGoogle Meetをオフにする機能です。そもそもスマートフォンでGoogle Meetを使わないという人は、画面下部にタブが追加されたことでGmailの画面が狭くなり、不満を抱いている人も多いかと思います。
そんな時は設定でGoogle Meetのタブを消してしまうことも可能です。まずはGmailアプリで設定画面を呼び出した後、タブを非表示にしたいアカウントを選んでタップします。
続いてiOSの場合は「全般」にある「Meet」をオフに、Androidの場合は「ビデオ会議」にある「ビデオ通話用に[Meet]タブを表示する」のチェックを外せば、タブの表示を消すことが可能です。Gmailであくまでメールに専念したいという人は、この設定によって従来のGmailと同様、画面を広く活用するのがいいのではないでしょうか。