去る2020年7月15日(米国時間)、グーグルはG Suite版Gmailの大幅なリニューアルを発表し、大きな話題となりました。具体的にはGmailにビデオ会議の「Google Meet」とチャットツールの「Google Chat」を統合し、メールをするためのツールから、総合ビジネスコミュニケーションツールへとその位置付けを大きく変える方針のようです。
リニューアルがいつ実施されるのかという具体的な時期や、個人向けのGmailにもリニューアルした内容が反映されるのかどうかはまだ分かっていませんが、Gmail利用者はその動向に注目しておくべきでしょう。しかしながら現在でもGmailからGoogle MeetやGoogle Chat、個人ユーザーであればGoogle Chatの前身となる「ハングアウト」は利用可能です。
Google Meetの使い方は[第76回]、ハングアウトの使い方は[第70回]、[第71回]でそれぞれ具体的に説明しているのでそちらを参照頂きたいのですが、今回はそれら2つのツールをGmailからより使いやすくするため、表示をカスタマイズする方法を紹介しましょう。
Google Meetとハングアウトはいずれも、標準ではGmailの左側にあるサイドバーのラベルの下に表示されているかと思います。ですがGmailで多くのラベルを使ってメールを分類している人や、ノートパソコンで画面が狭いという人は、Google Meetやハングアウトの表示でラベルの表示範囲が狭くなり、見づらくなってしまうというのも事実です。
そんな時はサイドバーの最下部にある3つのボタンのうち、バックが灰色になっているものをクリックすればGoogle Meet/ハングアウトの表示をオン・オフすることができます。シンプルですが覚えておくと非常に便利です。
しかし、そもそもサイドバーにGoogle Meetやハングアウトを表示したくないという人もいるかと思います。そんな時は表示位置そのものを設定で変更することも可能です。
具体的には、設定画面の「詳細」タブにある「右側のチャット」を「有効にする」をクリックし、「変更を保存」を押します。
するとGoogle Meet/ハングアウトの表示がサイドバーから消え、受信トレイの右側に表示されるようになります。最近は横長のディスプレイが増えているので、横に広い画面を有効活用したいなら便利なのではないでしょうか。
では、そもそもGoogle MeetやハングアウトをGmail上に表示したくないという場合はどうすればいいのかというと、こちらも設定の変更で対応できます。設定画面の「チャットと会議」タブから、「チャット」を「チャットOFF」に変更すればハングアウトの表示を、「Meet」を「メインメニューに [会議] セクションを表示しない」に変更すればGoogle Meetの表示を、それぞれ消すことができます。
Google Meet、ハングアウトはGmailを経由しなくても単体での利用可能ですので、「Gmailはメールのやり取りに限定したい」という人は以下のURLにアクセスしてそれぞれのツールを利用するとよいでしょう。
Google Meet:https://meet.google.com/
ハングアウト:https://hangouts.google.com/
Gmailは機能が多くカスタマイズ性が高い分、特定のスタイルにとらわれることなく利活用できるのが特徴でもあります。リニューアルでツール間の連携ができることは、企業などでの利活用する上で非常に便利ではありますが、個人でGmailを利用しており共同作業などの必要がないという人は、使い方に応じて個々のツールの使い方を変えるのも悪くないのではないでしょう。