スマートフォンでGmailを利用する上で、とても便利だと感じるのはやはり通知機能です。Gmailを起動していなくても、届いたメールをいち早く知らせてくれる通知機能はスマートフォン版Gmailの必須機能であることに間違いないでしょう。→過去の回はこちらを参照。
その通知機能に関しては本連載でも何度か触れており、第47回では重要マークが付いたメールだけを通知するよう設定して不要な通知を減らす方法、第49回ではAndroid版Gmailで、指定のラベルにメールが届いた時に通知する方法などについて紹介しています。
今回はiOS、Android版それぞれのGmailで、通知をより便利にするためのカスタマイズ方法について説明したいと思います。
通知設定画面の呼び出し方は、iOS版とAndroid版で異なります。Android版(Pixel3/Android 10)の場合、Gmailの設定画面を開いた後に設定したいアカウントを選び、「通知を管理する」をタップすることで、Gmail全体の通知動作を設定できる画面に移ります。
一方、iOSの場合はOS標準の設定を利用する形となるので、「設定」→「通知」→「Gmail」と選択して通知設定画面を呼び出しましょう。
Gmailの通知をオン・オフするには、Androidの場合「通知の表示」、iOSの場合は「通知を許可」の切り替えることで可能です。また通知時のサウンドやバイブレーションをオン・オフするには、Androidの場合は「アラートを受け取る」と「サイレント」を切り替える、iOSの場合は「サウンド」を切り替える形となります。
ちなみにiOSでは、通知が表示される場所の設定変更も可能です。具体的には「ロック画面」と「通知センター」、そしてロック解除時にディスプレイ上部に現れる「バナー」の3つが存在し、必要に応じてそれぞれの表示をオン・オフすることが可能です。
一方Android版の場合、ロック画面と、iOSの通知センターに相当する「プルダウンシェード」には標準で通知が表示される仕様となっています。iOSのバナーと同様の通知も欲しいというのであれば、先の設定で「アラートを受け取る」を選ぶと現れる、「ポップアップ」をオンにすることで表示されるようになります。
また、アプリのアイコン上にも新着メールが届いているという通知を表示したい場合は、Android版の場合は通知設定画面から「詳細設定」をタップした後、「通知ドットの表示」をオンにすることで、丸い点で通知してくれるようになります。一方iOSの場合は、「バッジ」をオンにすることで、Gmaiのアイコン上に未読メール数が表示されるようになります。
もう1つ通知機能で重要なのが、ロック画面に表示される通知に、プライベートな内容やプレビューを表示しないようにすることでプライバシーを守る機能です。Android版の場合は、先と同じように「詳細設定」をタップした後に現れる「ロック画面」を選ぶことで、「ロック解除時のみプライベートな内容を表示」するよう設定が可能です。
一方、iOSはデフォルトでロック解除しなければ通知のプレビューが表示されないようになっています。もし設定を変更したい場合は、先の設定画面の「オプション」にある「プレビューを表示」をタップして変更するとよいでしょう。
過去に紹介した設定を含め、スマートフォンでのGmailの通知を細かくカスタマイズすれば、不要な通知に悩まされることなく、スマートフォンでのGmail利用がより便利で快適にGmailなること間違いありません。一度も通知設定を変えたことがないという人は、ぜひ設定を見直してみることをお勧めします。
なお、今回紹介したAndorid版の通知設定方法は、あくまでAndroid 10をインストールしたPixel 3の場合になります。それゆえAndroidのバージョンや機種によって設定項目や方法は大きく異なる場合があることを、あらかじめご了承ください。