友達だけに写真を見せたい……

デジタルカメラなどで撮った写真をオンラインに保存して共有できる『Flickr』。これまでは、アップロードした写真をオンラインで公開することを前提に話を進めてきたが、実際には写真を公開することに抵抗を感じる人も多いかもしれない。そして、写真を非公開にして、友達だけに見せたいという要望もあるだろう。

そんな時、Flickrでは、アップロードした写真を非公開にしたり、友達や家族だけが閲覧できるようにしたりと、個々の写真のプライバシーを設定することが可能だ。プライバシーの設定は、アップロード時でもアップロード後でも自由に変更できる。今回は、写真の公開・非公開というプライバシー設定について見ていこう(図1)。

図1 今回は「Flickr」にアップロードした写真の公開・非公開設定について紹介する

写真のプライバシー設定を変更

最初に、すでにアップロードしている写真を非公開に変更してみよう。Flickrにログインしたら、ホーム画面から「Photostream」のページを開く(図2)。アップロードした写真が一覧表示されていて、個々の写真の下には「Anyone can see this photo」という現在のプライバシー設定が記されている。この右隣にある「edit」をクリックしよう(図3)。図4のようなプライバシー設定画面が表示される。

図2 ホーム画面から「Photostream」のページを開く

3図 「Anyone can see this photo」の右にある「edit」をクリック

図4 写真のプライバシー設定画面が表示される

「Who can see this photo?」の下にある「Only you(Private)」にチェックを入れ、<SAVE>ボタンをクリックすれば、自分だけが閲覧できる非公開の写真になる(図5)。「Photostream」のページに戻り、プライバシー設定を変更した写真の下には「Only you can see this photo」と表記されている(図6)。また、写真の詳細表示画面からプライバシーの設定を行うことも可能だ(図7)。

図5 「Only You(Private)」を選択して、<SAVE>ボタンをクリック

図6 写真が非公開になり、閲覧できるのが自分だけになった

図7 写真の詳細表示画面からプライバシー設定を変更することも可能

友達・家族だけに写真を公開する

写真のプライバシー設定画面において、「Only You(Private)」の下には、「Your Friends」および「Your Family」というチェックボックスがある(図8)。これらにチェックを入れれば、自分以外にも友達や家族が写真を閲覧できるような設定が可能だ(図9)。このFlickrでの「Friends(友達)」「Family(家族)」は以下の手順で設定する。まず、ホーム画面のメニューで<Contacts>から<Invite your Friends>を選択しよう(図10)。

図8 プライバシー設定の画面には「Friends」と「Family」のチェックボックスがある

図9 友達や家族だけに写真を見せることが可能

図10 メニューの<Contacts>から<Invite your Friends>を選択する

次に、図11のようなユーザー招待画面になるので、招待するユーザーのメールアドレスと名前を入力し、「Friend」または「Family」にチェックを入れたら(両方をチェックしてもOK)、最後に<SEND>ボタンをクリックして招待メールを送信する。なお、他のユーザーを招待したり、コンタクト(FriendやFamilyという知り合い)に追加する方法については、別の回で詳しく解説する。

図11 招待するユーザーのメールアドレスと名前を入力し、「Friend」または「Family」を選んで招待メールを送る

アップロード時に写真を非公開に

写真の公開・非公開というプライバシーの設定は、アップロード時に行うこともできる。アップロードのページを開き、ダイアログでアップロードする写真を選んだ後で、「Set privacy」において「Private」を選択すれば写真は非公開になる(図12)。さらに、友達に見せる場合は「Visible to Friends」、家族に見せる場合は「Visible to Family」にチェックを入れる。複数アップロード時には、プライバシー設定を一括して行うことが可能だ。

図12 Webブラウザからのアップロード時にプライバシー設定を一括して行うことが可能

アップロード時のプライバシー設定はデフォルトでは「Public」が選択されているが、これを変更することもできる。メニューの<You>から<Your Account>を選択する(図13)。アカウント設定のページが開くので、<Privacy & Permissions>タブを選択しよう(図14)。その中の「Defaults for new uploads」で、「Who will be able to see~」の右側にある「edit」をクリックする(図15)。

図13 メニューの<You>から<Your Account>を選択しよう

図14 アカウント設定のページの<Privacy & Permissions>タブを開く

図15 「Who will be able to see~」の右側にある「edit」をクリック

図16のようなプライバシーの基本設定のページが表示される。一番上の「Who can see your photostream?」で公開・非公開を選択する。その下にある「Who can comment?」「Who can add notes & tags」では、自分の写真にコメントしたり、タグや「note」(写真上に書き込むメモ)を付ける権限を誰に与えるかを選択できる。最後に<SAVE SETTINGS>ボタンをクリックして、設定を保存しよう(図17)。

図16 アップロードする写真に適用されるプライバシーの基本設定を行う

図17 <SAVE SETTINGS>ボタンをクリックしよう

これで、次から写真をアップロードする時には、保存した設定が「Set privacy」に適用される(図18)。もちろん、アップロードする写真によって公開・非公開の設定を変えることは可能。また、プライバシーの基本設定を変更しても、すでにアップロード済みのプライバシー設定は変更されない。

図18 先ほど保存した設定がデフォルトとして適用される

「Uploadr」のプライバシー設定を変更

「Flickr Uploadr」(第3回で解説)から写真をアップロードする際にも、公開・非公開を設定できる。Uploadrに写真をドラッグ&ドロップし、写真を選択すると、ウィンドウの右側でプライバシーの設定ができる(図19)。<Upload>ボタンをクリックすれば、選択した写真が非公開設定でアップロードされる。

図19 「Flickr Uploadr」でもアップロード時にプライバシーを設定できる。複数写真の設定を一括して行うことも可能

Flickr Uploadrでも、デフォルトのプライバシー設定は「Public」になっている。この基本設定を変更する場合は、<Tools>メニューから<Preferences>を選択する(図20)。すると、図21のようなUploadrの設定のダイアログが表示される。左下にある「Default privacy」でプライバシー設定を変更すれば、以降Uploadrでアップロードする際に、それが基本の設定となる。

図20 <Tools>メニューから<Preferences>を選択する

図21 Flickr Uploadrでアップロードする際の基本のプライバシー設定を行う。なお、下の「Hide from public site areas?」にチェック入れると、写真が検索にヒットしなくなる