前回紹介した「キッズgoo」と同じように子ども向けのサイトを提供する「Yahoo!きっず」もサイトは表示できますが、画像は表示できません。これも親が管理者パスワードを登録することで表示することが可能になります。
Yahoo!きっずは検索も行え、検索結果は子ども向けにカスタマイズされていますが、検索結果はブロックされてしまう場合が多いと言えます。このあたりはマイクロソフトがURLリストを提供するなどして、親がいちいち手作業で登録しなくても使えるような配慮がほしいところです。
Yahoo!キッズでコンテンツのアクセス許可をしているところ。最初にまず、保護者のパスワードを入力します |
その後、そのサイトにあるコンテンツへのアクセスを許可する画面になります。安全だと判断できているサイトであれば「常に許可する」にしておきます |
現状では、親が確認して子どもに見せてもいいと思うサイトであればパスワードを入力して閲覧を可能にするか、閲覧しても大丈夫なサイトを手入力で登録しておく必要があります。
いずれにしても、「高」ではさすがに不自由だという場面が多いかもしれません。調べ学習でインターネットを使う……というケースが出てくると不自由になりそうなので、「中」または「カスタム」を検討するといいでしょう。
「中」では、ポルノや麻薬、武器といった内容のサイトを表示しなくなります。その上で特定のWebサイトで見せたくないものが決まっている場合は、「特定のWebサイトを許可および禁止します」の「許可と禁止の一覧を編集します」をクリックして、見せたくないサイトのURLを入力して登録しましょう。
「カスタム」では、カテゴリごとに規制するかどうかを選択できますが、基本的に子どもにはまず必要のないカテゴリが並んでいますので、すべてにチェックをしてもいいでしょう。その上で必要なサイトがあれば上記の「特定のWebサイトを許可および禁止します」で許可するURLを追加してください。
さらに「ダウンロードを禁止します」という設定にチェックを入れると、Webサイトからファイルをダウンロードできなくなります。上記のフィルタリングを設定しておけば問題はないはずですが、Webサイトのフィルタリングを甘めに設定している場合、危険なファイルをダウンロードして実行してしまいウイルスに感染する、といった危険を避けるためにはチェックしておいてもいいでしょう。
子どものパソコン利用では、長時間の利用も問題となります。一昔前でしたら長時間のテレビ視聴や長電話を禁止するような感覚です。これも「保護者による制限」→「ユーザーの制御」にある「時間制限」から設定できます。
これによって利用時間を制限できますので、家庭のルールにもとづいて設定してください。平日は夜早い時間だけ、土日はちょっと長い時間OKにする、など柔軟な設定が可能です。
フィルタリングではWebサイトの閲覧を管理できますが、時間制限を行うことでメールやインスタントメッセンジャー、ゲームなどの利用にも制限を加えることができます。ゲーム単独の利用制限も行えますが、ここではWebのフィルタリングではないため割愛します。
利用履歴をチェックする
子どものネット利用をコントロールする上で、子どもがどんな使い方を知るのも大事な作業です。Windows Vistaの「ユーザーの制御」には「活動記録レポート」が用意されており、子どもの利用履歴を把握するのに役立ちます。
これを設定しておくと、親のPCを起動した際に活動記録を表示するバルーンが表示されますので、これをクリックすることでレポートを閲覧できます。
このように、Windows Vistaの標準機能だけで子どものネット利用を制限することができます。やや作業は繁雑になりますが、有効に活用してください。