書籍等の題名にアラビア数字が入力されている場合がありますが、それほどアラビア数字を使用しない年代には巻数を理解できず、同じ書籍を何度も借りてしまうといったトラブルが起こります。しかし、書籍の正式名称はアラビア数字で表示されているため、書籍の整理を行なう場合に混乱してしまうといったこともあります。ローマ数字をアラビア数字に変換する場合には、ARABIC関数を使用します。ARABIC関数は、Excel 2013に新たに追加された関数で、関数の分類[数学/三角]から使用します。
ローマ数字から、アラビア数字に変換するには、ROMAN関数を使用します。ROMAN関数については30回目の連載で説明しています。
IMEで変換して入力を行ったアラビア文字をこの関数で変換しようとした場合にはエラーが表示されます。ARABIC関数を自分で確認したい場合には、アラビア文字が入力されたWebページからコピーした情報、あるいは、ローマ字をROMAN関数でアラビア文字に変換を行い、コピー、値を貼り付けでデータを準備することにより確認可能です。
関数の書式
ARABIC(文字列)
文字列:変換する文字列を指定
使用例1:アラビア数字で入力されている巻数をローマ数字に変換する
C2:=ARABIC(B2)
式を最終行までコピーします。
使用例2:タイトルと巻数が、同一セルに入力されているアラビア数字をローマ数字に変換する
B15:=LEFT(A15,8)&ARABIC(RIGHT(A15,1))
セル内に入力されているタイトルをLEFT関数で取得、それにRIGHT関数で取得したアラビア数字をローマ数字に変換した情報を&(アンパサンド)で合体させています。