文字列として入力されている数値「85点」を計算に使用できる数値「85」を抽出するにはSUBSTITUTE関数を使用します。SUBSTITUTE関数で文字列の「点」を空白に置き換え、抽出された数値はそのままでは文字列となってしまうため、抽出後に「1」を乗算します。

SUBSTITUTE関数は、関数の分類[文字列操作]から使用します。

試験結果の点数が文字列として入力された表

関数の書式

=SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列[,置換対象])

文字列:置き換える文字を含む文字列を指定
範囲:検索条件を適用するセル範囲を数値で指定
検索文字列:検索する文字列を指定
置換文字列:検索文字列を検索して置き換える文字列を指定
置換対象:同じ検索文字列が複数ある場合、何番目の文字列を置き換えるかを指定する。省略する場合にはすべての検索文字列が置き換えの対象となる

使用例1:文字列として入力されている「85点」を数値に変更する

D2:=SUBSTITUTE(C2,"点","")*1

「85点」が「85」と表示された

セルD11まで式をコピーし、合計が計算されたことを確認する。

セルC12では合計値が計算されていないが、セルD12では計算されている

使用例2:(株)を株式会社に置き換える

顧客名簿に記載された会社名の株式会社の省略文字(株)の表記を正式な名称に置き換える。

G2:=SUBSTITUTE(F3,"(株)","株式会社")

会社名の表記が置き換えられた