ビジネスパーソンにとって言うまでもなくExcelは必要不可欠なツール。中でも業務効率化にExcel関数は必須スキルと言ってもいいでしょう。この連載では、使用頻度の高いものを中心にExcel関数の活用方法を伝授します。第4回は「CONCATENATE関数、LENB関数、REPT関数」です。

文字列を連結する/文字を数える/文字列を指定した回数で繰り返す

外部のデータから、Excelにインポートして「企画番号」「定格番号」から「製品番号」を作成しましたが、「企画番号」のデータの文字の長さが統一されていないため「製品番号」が統一されていません。今後は、製品番号は15バイトで統一します。「定格番号」は4バイトで統一されていますので「企画番号」が11バイト(15-4=11)に満たない場合には空白を追加することにします。

関数の使い方

まず、CONCATENATE関数を使用します。CONCATENATE関数の引数の[文字列1]部分に、B2&と入力します。B2に格納された文字を(&)アンパサンドで連結するという意味です。次に、関数をネストします。関数の中で関数を使うことを関数のネストと呼びます。

操作方法は、

1.関数の横にある▼ボタンをクリック

2.表示されたリストの最下部にある「その他の関数」をクリック

3.[関数の挿入]ダイアログボックスで、関数の分類を[文字列操作]に変更

4.関数のリストからREPT関数を選択

5.[OK]ボタンをクリック

関数ダイアログボックスが、REPT関数に切り替わります。

関数のネスト方法

次にREPT関数とLENB関数を使用して、「企画番号」が11バイト(15-4=11)に満たない場合には空白を追加する部分を作成します。

関数の使い方

関数の使い方は、

=REPT(文字列,繰り返し回数)

となります。

まず、文字を数え11バイトに不足している場合に空白を追加する部分から作成します。

操作方法は、

6.[関数の引数]ダイアログボックスで、引数を次のように設定

文字列: (" ") / 繰り返し回数: 11-LENB(B2)

[文字列]の引数は、半角を""(ダブルコーテーション)で囲みます。今回は空白にしましたが「*」や「-」などの記号の場合にも、""のように囲みます。また、[繰り返し回数]の引数は、セル(B2)の数をLENB関数で数え、11バイトから引くことにより半角を追加する数を決定しています。

※関数をネストした際に、重要なことは、ここで[OK]ボタンを押さないことです。 まだ、最初に作成したCONCATENATE関数が完全に完成していませんので、このままREPT関数の[OK]ボタンを押すと、「定格番号」を連結しないまま関数を終了させてしまいます。

CONCATENATE関数が不完全なまま

7.数式バーのCONCATENATE関数部分をクリックして、CONCATENATE関数ダイアログボックスに戻り、「文字列2」の引数を次のように設定

文字列2 (C2)

8.[OK]ボタンをクリック

入力された式は

=CONCATENATE(B2&REPT(" ",11-LENB(B2)),C2)

となります。

式をコピー、15バイトの「製品番号」を作成