前回は、土、日曜日が祝日の場合の稼働日を調べる方法について説明しましたが、今回は、土日以外が企業の休日となっている場合に、指定期間の稼働日を調べるNETWORKDAYS.INTL関数について説明します。NETWORKDAYS.INTL関数は、関数の分類[日付/時刻]から使用します。

この関数は、Excel 2010から新たに追加された関数です。

プロジェクト毎の開始日、終了日が入力された工程表

関数の書式

NETWORKDAYS.INTL(開始日,終了日,[週末],[祭日])

開始日:開始日を表す日付を指定
終了日:終了日を表す日付を指定
週末:開始日と終了日の間の稼働日数に含めない、週末の曜日を指定(省略可能)
1または省略:土日、2:日月、3:月火、4:火水、5:水木、6;木金、7:金土、11:日曜のみ、12:月曜のみ、13:火曜のみ、14:水曜のみ、15:木曜のみ、16金曜のみ、17:土曜のみ
祭日:国民の祝日や夏期休暇など、稼動日数の計算から除外する日を表す日付を指定(省略可能)

使用例1:プロジェクトごとの金土+会社カレンダーの休日を除いた稼働日数を調べる

D3:=NETWORKDAYS.INTL(B3,C3,7,$F$3:$F$28)

A工程の稼働日数は7日

土日以外の国民の祝日や企業カレンダーの休日を祭日カレンダーとして事前に(今回は、F3からF28のセル範囲)作成し、NETWORKDAYS関数の引数(祭日)に指定します。

式を最終行までコピーします。コピー終了後、確認用に作成した1月・2月のカレンダーの日付と比較して確認します。

それぞれのプロジェクトで本当に使用できる稼働日が表示

使用例2:プロジェクトの開始日から、稼働日数を調べる

ここでは、開始日を入力するセルしか存在しませんが、終了日は開始日+90日と期間が定まっていますので、数式の[終了日]部分に、「B3+90」と数式で表現しています。工事期間が開始日(着工日)から保険の関係等で定まっている場合には、このように設定すると便利です。

C2:=NETWORKDAYS.INTL(B3,B3+90,7,$E$3:$E$28)

開始日のみが入力されたExcelの表で稼働日を調べることもできる