書籍等の題名にアラビア数字が入力されている場合がありますが、それほどアラビア数字を使用しない年代には巻数を理解できず、同じ書籍を何度も借りてしまうといったトラブルが起こります。しかし、書籍の正式名称はアラビア数字で表示されているため、書籍の整理を行なう場合に混乱してしまうといったこともあります。アラビア数字をローマ数字を表す文字列に変換する場合には、ROMAN関数を使用します。ROMAN関数は、関数の分類[数学/三角]から使用します。
ローマ数字から、アラビア数字に変換する関数は、Excel2010までのバージョンには存在しませんが、2013年2月7日に発売されたExcel2013には、ARABIC関数が新たに追加されています。
関数の書式
ROMAN(数値, [書式])
数値:変換するアラビア数字を指定
書式:ローマ数字の書式を0から4の数値または論理値で指定(省略可能)
使用例1:ローマ数字で入力されている巻数をアラビア数字に変換する
ROMAN(C2)
式を最終行までコピーします。タイトルと巻数が別のセルに入力されている場合には、変換したいローマ数字が入力されているセル番地を指定します。
使用例2:タイトルと巻数が、同一セルに入力されているローマ数字をアラビア数字に変換する
=ROMAN(RIGHTB(B2,2))
セル内に入力されている巻数から数字のみをRIGHTB関数を使用して抽出し、アラビア数字に変換しています。