ビジネスパーソンにとって言うまでもなくExcelは必要不可欠なツール。中でも業務効率化にExcel関数は必須スキルと言ってもいいでしょう。この連載では、使用頻度の高いものを中心にExcel関数の活用方法を伝授します。第3回は「CONCATENATE関数、LENB関数」です。
文字列を連結する/文字を数える
業務システムで使用しているデータは、業務システム内で加工することが難しいため、データをいったん加工しやすいツールで作業することがあります。そのツールにExcelを使用する場合、業務データからデータをエクスポート時に、データをセルごとに格納します。
「企画番号」、「定格番号」は業務システムからインポートされたデータですが、実際の業務においてはこの2つを組み合わせた「製品番号」が必要になります。「企画番号」に入力されたデータと「定格番号」に入力されたデータを連結するには次の方法があります。
文字列を結合する演算子「&(アンパサンド)」を使う方法と、関数を使う方法です。関数を使用する方法は、[文字列操作]関数のCONCATENATE(コンカティネイト)関数を使用します。
関数の使い方
関数の使い方は、
=CONCATENATE(文字列1,文字列2,・・・)
となります。
ここでは「製品番号」を、「企画番号」+「定格番号」から作成します。
操作方法は、
1.[関数の挿入]ボタンをクリック
2.[関数の挿入]ダイアログボックスで、関数の分類を[文字列操作]に変更
3.関数のリストからCONCATENATE関数を選択
4.[OK]ボタンをクリック
5.[関数の引数]ダイアログボックスで、引数を次のように設定
6.[OK]ボタンをクリック
入力された式は
=CONCATENATE(B2,C2)
となります。
「製品番号」は作成されましたが、「企画番号」、「定格番号」に入力されたデータの長さが統一されていなかったため、製品番号も文字数がまちまちです。まずは、製品番号に格納された文字列が何文字なのか確認します。
文字列の文字数を数える関数は、[文字列操作]関数のLEN関数(レン)、LENB関数(レンビー)関数を使用します。LEN関数は文字数を数える際に使用し、LENB関数は文字列のバイト数を数える際に使用します。今回は、LENB関数を使用します。
関数の使い方
関数の使い方は、
=LENB(文字列)
となります。
ここでは、「製品番号」に入力された文字を数えます。
操作方法は、
1.[関数の挿入]ボタンをクリック
2.[関数の挿入]ダイアログボックスで、関数の分類を[文字列操作]に変更
3.関数のリストからLENB関数を選択
4.[OK]ボタンをクリック
5.[関数の引数]ダイアログボックスで、引数を次のように設定
6.[OK]ボタンをクリック
入力された式は、
=LENB(D2)
となります。