アルバイトなどの退出時間は、15分単位で切り捨てて時給計算します。関数を使用して算出する方法は複数ありますが、今回は「FLOOR関数」を使用する方法を説明します。FLOOR関数は、関数の分類[数学/三角]関数から使用します。

FLOOR関数は、指定された基準値の倍数のうち、最も近い値に数値を切り捨てます。今回は、17時31分から44分までに出勤してきた場合には17時30分、17時46分から59分までに出勤してきた場合には17時45分と表示します。引数に時刻を表す文字列を指定する場合には、"0:15"のように文字列を""(ダブルコーテーション)で囲んで指定します。

タイムカード打刻時間が表示された出勤簿

関数の書式

=FLOOR(数値,基準値)

数値:切り捨てる数値を指定

基準値:倍数の基準となる数値を指定

使用例1:出勤時間を指定した単位で切り捨てる

=FLOOR(D4,"0:15")

15分単位で切り捨てるので"0:15"と表示

今回は15分単位で切り捨てるので、"0:15"としたが、10分の場合には"0:10"、30分の場合には"0:30"とする。

[セルの書式設定]ダイアログボックスで表示形式を設定

また、表示した結果を時刻の表示形式にする場合には、[セルの書式設定]ダイアログボックスの一覧から時刻形式の表示方法を設定する。

15分単位で切り捨てられた出勤時間

使用例2:指定された数量単位で発送する

=FLOOR(C18,D18)

花の注文は、ある一定数の単位でのみ注文を受け(切り捨て)て発送するといった場合にもFLOOR関数を使用する。

花の種類により数量を決めて注文を受け(切り捨て)て発送する