今回は、データ範囲の平均値を計算する方法に使用する関数「AVERAGE関数 / AVERAGEA関数」の使い方を説明します。
AVERAGE関数 / AVERAGEA関数のどちらもデータ範囲の数値の平均値を求めることができます。2つの関数は、引数の範囲にすべて数字・空白が入っている際の結果には差はありませんが、引数に文字列が格納されている場合に差がでます。
ここでは、店舗の会員名簿で管理しているポイントの平均を求めます。AVERAGE関数 / AVERAGEA関数は、関数の分類[統計関数]から使用します。
関数の書式
=AVERAGE(値)
=AVERAGEA(値)
使用例1:会員名簿に保存されたポイント数の平均値を計算する
数式:=AVERAGE($H$5:$H$2500)
数式:=AVERAGEA($H$5:$H$2500)
同じ範囲を引数にして計算していますが、AVERAGE関数 / AVERAGEA関数の計算結果が違うことに注目します。AVERAGE関数は、「H13」、「H17」に格納されている文字列を無視します。しかし、AVERAGEA関数は、0として扱います。
もっとわかりやすく説明すると、次の結果となります。A、Bに「10」、Cに「-」と格納されたリストで同様に計算を行います。AVERAGE関数は、A+B+C=20、20÷2=10が結果となります。AVERAGE関数は、A+B+C=20、20÷3=6.66という結果となっています。
AVERAGE関数 / AVERAGEA関数の違い |
使用例2:ポイント数が平均値以上の時にポイント倍増キャンペーンに参加できる
=IF(H5>=AVERAGE($H$5:$H$2500),"◎","")