請求書の自動作成を汎用的に行えるようにするには、請求先の住所は別の帳簿で管理しておき、請求書を作るときにそこからデータを持ってきて差し込むといった動きが必要になる。今回は、PythonのライブラリであるPandasを使って請求先会社データをまとめたExcelデータから請求先データを抽出する方法を説明する。
連載「PythonでExcel作業の効率化を図ろう」のこれまでの回はこちらを参照。
請求先データをMicrosoft Excelで管理
請求書を自動生成する場合、次のように、請求書のデータに最初から自社の情報を書いておくことになる。
以下の画面の場合、選択肢したセルの部分には請求先の会社情報が書き込まれる。この部分をPythonを使って自動的に書き込むようにすることが次のステップだ。
請求先の会社情報は次のように別のMicrosoft Excelファイルで管理しておくことを想定する。このファイルは「請求先データ.xlsx」というファイルに保存してあるものとする。
1行目はヘッダ(データの項目名)で、2列目以降がデータだ。1列目が会社名になっているので、例えば会社名とこのファイルを指定することで、最初に示した請求書データに自動的に請求先データが書き込まれることになる。