前回は、CSVファイルやMicrosoft Excelファイルを読み込み、それを別のMicrosoft Excelファイルに保存する方法を取り上げた。今回は、請求書ファイルを使ってファイルの読み込みと書き込みの方法を取り上げる。前回の方法では装飾データ(フォントのスタイル、セルの色、境界線など)が保持されないので、その辺りを説明する。→連載「PythonでExcel作業の効率化を図ろう」のこれまでの回はこちらを参照。
請求書ファイルをダウンロード
試してみるにあたってリアルな請求書データがあった方がよい。実際に使っているMicrosoft Excelファイルを使うのがよいが、ここでは誰でも再現できるようにMicrosoftが提供しているテンプレートファイルを使う方法を取り上げる。
まず「ソーシャル メディア、ドキュメント、デザイン用の無料テンプレート | Microsoft Create」にアクセスする。このサイトにはMicrosoft 365で使用できるさまざまなファイルの無料テンプレートファイルがまとめられている。カスタマイズも可能で、使い勝手のよいサイトだ。
「仕事効率化」を選択して、候補から使いたい請求書のテンプレートファイルをダウンロードする。
ここでは「税の計算を含むサービス請求書」をダウンロードして使う。
ダウンロードしたファイルを開くと、次のようなファイルであることを確認できる。
このファイルをPythonから編集して使えるようにしていく。