プログラミング言語「Python」

覚えやすい上に汎用性が高く、大規模なエコシステムの存在を背景に幅広い業界で使われているプログラミング言語に「Python」がある。Pythonは2000年ごろから人気を集め、現在では世界で最も人気があるプログラミング言語といわれている(参考「TIOBE Index - TIOBE」)。

Pythonの特徴の一つが使いやすさと読みやすさだ。構文が明確で理解しやすく学習しやすい。抽象度も高いほか、メモリ管理などにコーディング努力を割く必要性が低く、さらに汎用性がある。しかも、便利な標準ライブラリに加えてオープンソースコミュニティをベースとする大規模なライブラリやフレームワークのエコシステムが存在しており、業務に特化した形で簡単に利用を始められる。Windows、macOS、Linuxなど複数のプラットフォームに対応し、インタプリタ言語で開発も試用も容易だ。

Pythonの代表的なユースケースとしては、以下がある。

  • 教育や初心者向け - 学習が容易であることから教育分野のプログラミング教育に採用されている。教育機関でPythonを学習するユーザが多いということが、全業界におけるPython採用のベースにもつながっている
  • Web開発 - 人気の高いフレークワークを使ってWebアプリケーション開発に使われている
  • ソフトウェア開発 - 汎用性の高さとC/C++との連動能力の高さなどから大規模ソフトウェア開発プロジェクトで採用されている
  • データサイエンスや機械学習 - データ分析、データ可視化、機械学習、ディープラーニングなどに使われている。Matplotlib、NumPy、Pandas、PyTorch、Scikit-learn、TensorFlowなど強力なライブラリやフレームワークが多数ある
  • 科学技術計算や科学研究 - 数学的演算やデータ処理に適したライブラリやフレームワークが存在している数学的計算や科学研究の分野で使われている
  • オートメーションやスクリプティング - 手軽に扱えることから日常タスク自動化やユーティリティ作成に使われている

今のところPythonに代わるプログラミング言語は存在していない。プログラミング言語人気は数年間程度では大きな変化を見せないことから、今後数年間はPythonがもっとも人気のあるプログラミング言語の立場にあり続ける可能性が高いとみられる。

スプレッドシートアプリケーション「Microsoft Excel」

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