ジャンル分けはタグで行う
「属性」はノートブック、「ジャンル」はタグで管理する。
もちろん例外は存在しますが、ノートブックとタグの使い分けに悩んでいる方には、まずはこの方法がオススメです。
特に使い出して間もないうちは、ノートブックはできるだけ少なめにしておき、タグは細かなことを気にせずに思うがままにつけましょう。
その際に注意しておきたいのが、「タグは自分の言葉で付ける」「似たようなタグが存在しても気にしない」という2点です。
無理して英語の「かっこいい」タグを付けるよりも、自分にとって最も違和感のない言葉でタグを付けておいたほうが、結局は「使える」Evernoteになります。
タグに制限はない
ノートに付けるタグに一切ルールはありません。タグをまったく付けないことも可能ですし、1つのノートに100個のタグを付けておくことも可能です。
「1度書いておしまい」といった「メモ」には、わざわざタグを付けるなどという手間をかける必要はありません。
逆に、「このアイデアは何かに使えそうだ」と思ったならば、関連しそうなタグをいくつも付けておくということも可能です。
蓄積したタグを眺めることで整理が見えてくる
「自分の言葉」でのタグ付けを続けていくことで、自分なりのEvernoteとの付き合い方がだんだんと見えてくるようになってきます。
これは、ノートが1,000を超えた辺りから、少しずつ効果が現れ始めてきます。
タグに似たようなことは「検索」でも可能ですが、検索と違うのはタグは「目に見える」ということです。
「タグ」には、「そのタグがいくつ付けられているのか」という数字が表示されます。
ノートがある程度増えた時にタグを見返してみると、自分はどんなことをEvernoteに保存しているのかということがタグという「見える」ものを通してわかってきます。
これは大抵、当初自分が想定していたものとは異なっている場合が多いです。そして、そこで初めて「ノートブック」を増やし、整理することを考えてみるのです。
この方法であれば、いつのまにか全然使わないノートブックばかりになってしまったということもなく、「自分がよく使う」「自分にとって本当に使いやすい」ノートブックの分類ができるようになります。
タグ付けの目的は「整理」だけではなく、自分なりの整理の仕方を考えるために有効な手段なのです。
五藤隆介(ごとう りゅうすけ)
1980年愛知県生まれ。愛知県在住。
ブログ「goryugo, addicted to Evernote」主宰。「ライフログ」をキーワードにEvernoteにすべてを記録することの試行錯誤とその成果などをブログで公開中。
ブログメディア「シゴタノ! 仕事を楽しくする研究日誌」にも寄稿中。
著書『たった一度の人生を記録しなさい -自分を整理・再発見するライフログ入門-』が2011年9月30日に発売予定。
筆者ブログ「goryugo.com」、ツイッターのアカウントは