連載を開始して以来、抽象的な話ばかりしていましたので、今回は少し趣向を変えて、クラウドサービスとしてのメリットを生かした、具体的な活用術を紹介しましょう。
出発時間にホテルの情報、旅行・出張に必要なメモはたくさん
旅行などに出かけるたび感じるのですが、1泊の旅行でも、予想以上にたくさんの「メモ」が必要になります。
「家を出る時間」、「電車の乗り換え場所」、「ホテルの名前やチェックイン時間、電話番号」などなど。インターネットでホテルなどを申し込んだ場合は、予約の確認メールなども届いているでしょう。
これらをいちいち手入力でメモでまとめるのも、情報が掲載されているWebサイトをまとめるのも意外と厄介なもの。そこで、こうした「旅のしおり」を、Evernoteにすべてまとめてしまうのです。
Webクリッパーでデータを集める
Evernoteにはインターネット上のページをワンクリックで保存できる「Webクリッパー」というツールが存在しています(WebクリッパーはEvernoteのサイトからダウンロードできます
これを使って、旅行に必要になりそうな情報をどんどんEvernoteに保存してしまうのです。
Webクリッパーでは、ページをまるごとすべてEvernoteに保存することも、必要な部分だけを保存することも、自由に選択できます。
つまり、プリントアウトする場合と違い、自分に必要な部分だけを好きなように切り取ることができますし、これらのデータをEvernote上で直接見やすく編集することも容易です。
また、紙と違って「場所を取る」ということがないので、自分の気になることを思う存分好きなように保管しておくことも可能です。
旅行先ではスマートフォンで確認する
これらの資料は、1度Evernoteに保存してしまえば、PC上ではなくスマートフォンからでも簡単に確認できます。
「必要かもしれない」情報をわざわざプリントアウトして持ち歩くのは苦痛ですが、デジタルデータであれば、ちょっとやそっと量が増えてもさほど問題はありません。
なお、こうした「外で見ることが主な目的」の情報は「外出用」といった専用のノートブックを1つ作っておくと便利です。
私は「すぐ使う」という名前のノートブックを作って、こうした資料をいつでもすぐに見られるようにしています。
五藤隆介(ごとう りゅうすけ)
1980年愛知県生まれ。愛知県在住。
ブログ「goryugo, addicted to Evernote」主宰。「ライフログ」をキーワードにEvernoteにすべてを記録することの試行錯誤とその成果などをブログで公開中。
ブログメディア「シゴタノ! 仕事を楽しくする研究日誌」にも寄稿中。
著書『たった一度の人生を記録しなさい -自分を整理・再発見するライフログ入門-』が2011年9月30日に発売予定。
筆者ブログ「goryugo.com」、ツイッターのアカウントは