Evernoteの魅力は、人それぞれにいくらでも自分の好きな使い方ができることです。今回はEvernoteを使って「自分カタログ」を作るという少し変わった使い方を紹介しましょう。
Evernoteに自分の「モノ」を入れておく
1年半程前にふと思い立って以来、自分が持っている洋服を写真に撮ってEvernoteに保存するということを実践しています。
きっかけは季節の変わり目でした。
日頃から衣類をあまり多く持たないように意識していたのですが、いざ衣替えでし洋服を整理してみると、想像以上に自分が多くの「モノ」を持っていることが気になってきたのです。
そして、これらの「モノ」を覚えておくのは嫌だけれども、自分が何を持っているのかは把握しておきたいと考えたのです。
覚えたくないが、把握しておきたい――この欲求を満たしてくれたのがEvernoteでした。
手持ちの洋服をすべて写真に撮って、Evernoteに入れておけば「把握」できる。自分が何を持っているのか、いちいち思い出さなくても大丈夫というわけです。
もちろん、撮影して保存という手間が「メンドウ」であることは否定できませんが、続けてみていくつかメリットも見えてきました。
持ち物をEvernoteに入れておくメリット
筆者が感じているメリットは以下の2つになります。
(1)洋服を買いやすくなる
見つけた洋服を購入しようか迷った時など、自分が持っている服の写真を店員に見せることで、コーディネートの相談ができたり、似たような服を買ってしまったりということを避けやすくなります。
(2)モノを不用意に買わなくなった
買ったものを写真に撮ってEvernoteに保存するというのは、なんだかんだで「面倒」です。
しかし、この「買ったら必ず撮影」という自分ルールを課したおかげで、「買ったら写真に撮らなきゃいけないから面倒だよな」という思いから、買い物をする前にそれが本当に必要なものかじっくり考えるようになり、「いらないもの」を買ってしまうということが減りました。
自分目録を始める時のポイント
このように「自分目録」を試してみるにあたり、いくつかポイントがあります。
まず1つ目は、全部やろうとしない.こと。例えば、洋服の写真を撮るにしても、自分が持っているものをすべて1度に写真に撮るのはかなり面倒です。私の場合、下着や靴下は写真に撮っていません。とりあえず、自分が気になる範囲だけでも始めてみるのがオススメです。
そしてもう1つの方法は、今持っているものの写真を撮るのは諦めて、新しく買ったものだけでも写真に撮ってみることです。
何より、この利用法の目的は自分自身のストレスを減らすためだということを忘れないこと。真似してみて、ストレスが増えてしまうと感じたのならば、この方法を「使わない」という選択もまた重要です。
五藤隆介(ごとう りゅうすけ)
1980年愛知県生まれ。愛知県在住。
ブログ「goryugo, addicted to Evernote」主宰。「ライフログ」をキーワードにEvernoteにすべてを記録することの試行錯誤とその成果などをブログで公開中。
ブログメディア「シゴタノ! 仕事を楽しくする研究日誌」にも寄稿中。
著書『たった一度の人生を記録しなさい -自分を整理・再発見するライフログ入門-』が2011年9月30日に発売予定。
筆者ブログ「goryugo.com」、ツイッターのアカウントは