カシオ計算機は、6月20日から22日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている「日本ものづくりワールド 2018」内の「第29回 設計・製造ソリューション展(DMS)」にて、日本のものづくりに革命をもたらすかもしれない2.5Dプリントシステム「Mofrel(モフレル)」のデモ展示を行っている。
3Dではなく、2.5Dというのは、レンガや革、スティッチやエンボスといった加工で生み出される形状を1枚のシート上に凹凸を生み出すことで質感を再現するため。立体ではなく、あくまで平面の印刷からの発展系であるため2.5Dという名称が付けられている。
対応するシートのサイズはA3/A4で、プリントに要する時間は5~10分程度。カラー表現力は1600万色以上とのことで、実際に出力されたシートを見ると、パッと見、本物のように見えるほどだ。
現在は、さまざまな用途への展開に向けた取り組みを進めているとのことで、デザイナーを中心に提案活動を行なっているという。一方で、そうしたデザイナーからはA3以上のサイズのシートへの対応などの要望も出てきているとのことで、そうした次世代に向けた開発も地道に進めているとする。
そのため、新たな用途開発として、伸ばす、貼るといったことが可能なポリオレフィン(PO)を用いた曲面への対応や、機械スイッチと連動させ(シートの下に配置)、プロトタイプでの実際のスイッチを押した際の感触を確かめる、といったことも進めているとのことで、今後、さまざまな分野での活用が期待されるとのことであった。