近頃ほんとに寒くなって来ましたね。冬将軍の暴れん坊には毎年苦しめられます。私も風邪をひいたようです。まずりんです。みなさまも体調管理には十分お気を付けてくださいね。

さて、今回は「画像の反転NG事例」について描きました。特定の人物や商品、場所、着物やシャツの合わせ、信号機など、反転NG事例はたくさんあります。もちろん、長年経験を積んだデザイナーにとっては「クライアントの支給画像は基本的に反転NG」ということは常識中の常識。しかし、この常識を一般常識だと思い込み、新人さんに特に教えないままでいると、後々大変な事故が起こる危険があります。これは画像の反転だけではなく、デザイン作業に関わるすべてのことに対して言えることです。

そのほかにも、クライアントからの赤字をシュレッダーにかけてしまったり、全部の色にオーバープリント設定をしてしまったり、レンタル画像のカンプデータをそのまま本番画像として使ってしまったり……。新人さんはこちらが「まさかやるとは思わなかった……」というミスを必ずします。でもそれは、最初にキチンと教えなかったほうにも非があるのです。業界内での共通認識というものは、常識ではありません。やってはいけない事は事故事例を挙げるなどして、最初から教え込みましょう。

また、新人さんも「先輩が教えてくれないからやらない」という考えではなく、普段から参考書やネットの記事を読むなどして自分の知識をためておくのも重要ですよ~!

★次回の「デザイナー哀の劇場 R」は、年明け1月13日掲載予定です。お楽しみに!

まずりん
デザイナー/マンガ家/イラストレーター。モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト「モアイ」(講談社)で「独身OLのすべて」を隔週連載中。「オモコロ」でも不定期でマンガを寄稿している。「独身OLのすべて」は単行本化されており、書籍/Kindle版が発売中。

※この漫画はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには一切関係ありません。