Chromebookで経費も面倒も減るかも
大型家電量販店のパソコン売り場を訪れると、「GIGAスクール構想対応パソコン」といったコーナーが設けられていることがある。仕事や私事で使うパソコンを調査していると、このGIGAスクール構想対応パソコンは廉価なことが多い。
GIGAスクール構想とは、全国の児童・生徒1人に1台のコンピュータと高速ネットワークを整備する文部科学省の取り組みだ。つまり、「GIGAスクール構想対応パソコン」は学生を対象としたものだが、大人が使う分にも問題ないかと思えてくる。
ただしよくみると、使われているOSがWindowsではなくChrome OSだったり、Windowsパソコンではなく「Chromebook」という表記になっているモデルが用意されていることに気がつく。同じパソコンであることに違いはないのだが、使われているオペレーティングシステムが違う。
世界と比べて、日本におけるChromebookの普及率は低い。しかし、日本においてもGIGAスクール構想および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)インシデントの発生以降、Chromebookのシェアが増えている。
Chromebookと呼ばれるこのパソコンは、条件がはまると「安い」「セキュア」という利点を得ることができる。ビジネスシーンでうまく活用できると、購入に関する経費削減と、管理運用に関する経費および人的資源の削減を行うことができる。活用できるならぜひ活用したい。
本連載はChromebookがどういったパソコンなのか、どういったことができるのかを取り上げて、ビジネスシーンでどのように活用できるかを紹介していく。